BIGTREE.練馬クリニックでは高血圧や糖尿病、脂質異常症などといった生活習慣病をお持ちの方に対して、主に薬物療法、食事療法、運動療法を行っております。その中でも今回は糖尿病の方に対しての運動療法についてご紹介したいと思います。
糖尿病は、インスリンの作用不足により、糖、脂質、蛋白質を含むほとんど全ての代謝系に異常を来たします。糖尿病患者の代謝異常が軽度であれば、症状を表すことが少なく、患者様自身も糖尿病の存在を自覚ためしないため、長時間放置されることがあります。
これらを放置してしまう合併症をきたしてしまいます。合併症に共通するものは細い血管の異常であり、ときには失明したり、腎不全、下肢の壊そなどの重大な結果をもたらす可能性があります。また、全身の動脈の動脈硬化が促進されるため、特に冠動脈、脳動脈、下肢動脈などの病変は心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などの原因となります。
糖尿病の運動療法の効果として
インスリンの効き目を改善し、血糖のコントロールを安定化します。また、心疾患系疾患の発症予防をします
有酸素運動を1回(30分)行うことで、インスリンの効き目は24時間以上良くなります。
運動を行う前に注意すること
・心血管系の合併症がある人は運動負荷心電図による評価が必要です
・網膜症の治療が不十分な場合運動強度は中度越えないようにしましょう
・腎不全を合併し機能が著しく進行している方は運動療法を中止しましょう
・末しょう神経障害を抱える方は足に負担のかからないよう注意してください
・自律神経障害を合併している方は運動中の急な血圧上昇や下降に注意しましょう
プログラム
①有酸素運動→インスリンの効き目を高め、身体の糖の流れを改善します。
②筋力トレーニング→有酸素運動に筋力トレーニングを加えるとより血糖値が下がるというデータがあります。
【運動メニューの例】
60代 練馬区にお住いの男性
・エルゴメーター20分
・ストレッチ
・下肢の筋力強化運動【スクワット・ランジ・もも上げ・もも上げランジ】
の4つのメニューを10回ずつを左右でそれぞれ続けて行う・セット間の休憩は20秒
ほどよく脈拍を増加させることで血流の改善を促します。筋力トレーニングでは、力んでしまうことで突発的な心臓や血管への負荷を増大させてしまいます。単に過剰な負荷を加えて筋力トレーニングを行うのではなく、無理なく反復できる回数を行っていくことが有効です。ぜひBIGTREE.練馬クリニックスタッフが患者様に合わせたで運動メニューを作成いたしますのでお気軽にご相談ください
※厚生労働省 糖尿病の運動指導