肥満外来、ダイエット外来の様子

当院には2023年1月から肥満外来で通われている30代女性の患者さんがいらっしゃいます。
会社での健康診断でメタボリックシンドロームと診断され当院に来院されました。

3年前にもダイエットをしており75キロまで減量に成功していましたが、コロナ渦でリモート業務になり96キロまでリバウンドをしてしまったのです。
食べることが大好きで、食欲が抑えられないと悩んでいらっしゃいました。

しかし、当院での運動療法と食事療法を行い、現在は96→91キロまで減量し、現在も当院で食事・運動を含めた治療を継続しています。

食事療法

食事相談では体重・体組成・体脂肪率などの体組成データと、活動量計から得られる消費カロリー量や、食事記録の写真から得る摂取カロリー量、タンパク質、脂質、炭水化物摂取比率、等のデータを集計し、食事や活動の改善アドバイスを行っています。

アプリを活用して食事の写真を記録し、日々の食事内容と摂取量を把握し、月に1度の相談日に結果をフィードバックしています。上記の患者様はまず次のような食事改善を行いました。

  • 白米大好きで糖質中心になっている
    白米の量を決めて食べる(200g以上にならない)
  • タンパク質が不足している
    肉や魚、卵などを増やす、プロテインの摂取
  • 食物繊維の不足
    毎食最低でも片手1杯分の野菜を摂取

患者様は毎食白米を食べていて、夕食は200g以上摂取がみられたため、カロリー制限のため白米は200g以下での摂取を心がけるように指導を行い、毎食実践してくれています。

また、筋力トレーニングを週2回はすると決めてくださったので、トレーニングの後はプロテインを摂取し、筋肉のもととなるタンパク質を十分に、日頃の肉や魚などを積極的に摂るよう説明しました。

肉や魚の摂取量が1日60g以上を目安にしてもらい、日頃の食事ではタンパク質が不足しがちになることを理解してもらいました。
その後患者様は、毎食たんぱく質を取るようになったという発言がみられ、筋力トレーニング後はプロテインの摂取もしています。

また、血糖値や悪玉コレステロール等を低下させる働きがある食物繊維の摂取も不足しがちであることを説明し、まずは手に入れやすい旬の野菜などを片手1杯を目安に食べてみることをお勧めし、食生活の改善に努めています。  

患者様は少しずつですが、食習慣が変わり、日頃から自宅でも筋力トレーニングや有酸素を積極的に行ってくれるようになりました。
生活習慣の改善は、無理に変えようとするのではなく、小さなことから始めていくことが大切です。

当院では脂肪燃焼、疲労回復、新陳代謝、炭水化物や脂質代謝促進効果のある、ダイエット注射(自由診療)も行っています。自由診療も併用しながら、痩せやすい体つくりを私たちと一緒に行っていきましょう。

この記事の監修

この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之
監修しています。

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