帯状疱疹の治療の現場

最近、急増している帯状疱疹。突然の右半身にピリピリした痛みが走り受診した50代女性

治療の様子

皮膚科からのご紹介で受信された50代女性の患者様。

夏になり半袖を着ると何となくピリピリと二の腕の皮膚が痛み、それから日増しに右半身に湿疹のようなものが出現したとのこと。

湿疹だったこともあり皮膚科を受診すると、皮膚科の医師から帯状疱疹の疑いがあるからペインクリニックを紹介します」とのことで当院を受診されました。
以前、腰痛でブロック注射をお受けになったことがあり、その際にあまりにもブロック注射治療の痛みが強く治療を受けることに抵抗があったようですが、治療後は痛みがあまりなく継続して治療ができそうだとおっしゃってくださいました。

幸いなことに早期の受診で治療が開始できたため、2週間の神経ブロック注射と投薬で痛みが消失。
神経痛が残ることなく経過観察に移ることができました。

早期の治療が最も重要

帯状疱疹を発症した後、治療が遅れると帯状疱疹神経痛が残る場合があります。

帯状疱疹による神経痛とは、発症後発生する痛みのことを指します。
帯状疱疹は、水痘ウイルスよって引き起こされるウイルス性の感染症であり、子供のころに感染したウィルスの再活性化によって帯状疱疹を発症する場合があります。

帯状疱疹の症状は、通常は皮膚上に帯状に沿って水疱が形成されることで知られています。
この水疱が治癒するまでの間、痛みやかゆみを伴うことがあります。
早期の治療であれば治癒しますが、まれに水疱が治癒した後も痛みが持続する神経痛が長く残る場合があります。

神経痛は、感染した神経が炎症を起こしたり、ダメージを受けたりすることによって引き起こされます。
神経痛は、帯状疱疹が発症した皮膚部位に沿って痛みやしびれを伴うことが特徴です。
この痛みは、しばしば鋭く、刺すような感じやピリピリとした感覚として現れます。

神経痛は、帯状疱疹の合併症の一つと見なされており、長期間痛みを経験する場合、日常生活に大きな影響を与えることがあり、睡眠障害、うつ症状、ストレス増加などを引き起こすこともあります。

もしかしたら、帯状疱疹かもしれないと思った場合はペインクリニックを早く受診することが大切です。

この記事の監修

この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之
監修しています。

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