【マレットフィンガー】患者さまの生活にご負担がかからない治療をしています

BIG TREE.練馬クリニックには、仕事、スポーツ、事故などで怪我をして受診される患者さまも沢山いらっしゃいます。
特に、土曜日や祝日は、そのような外傷の患者さまが多くいらっしゃる印象です。

本日は、マレットフィンガーの治療をしました

マレットフィンガーとは、骨折の名前で、手(指)の第一関節にある指を曲げるのと反対の伸ばす筋肉の終着点が引っ張られて起こる骨折です。

仕事中に機械に挟まって、無理な力が掛かって受傷したそうです。
手の指には、腱が付いていて、腱を引っ張ることで手指を曲げたり伸ばしたりしています。

今回のように、指の先端に無理な力が曲がった状態で加わると、腱と骨の付着部が引っ張られて、骨が外れてしまったり、腱の損傷が起きてしまいます。そのようにして、骨折や腱損傷が生じます。今回のケースでは、骨の損傷は軽微で、ご本人も、完全に指が伸びきることまでは期待しておられないとのことで、手術ではなく、固定で対応することにしました。

指の腹側から指を反らすように作成した固定具を設置し、テーピングで反らした状態を維持するように固定しました。
骨折を治療していく過程で、腫脹(腫れ)や痛み・しびれの具合によって固定を変えます。
固定具は、お湯で温めると形の変化する可逆性の固定具を使用しています。固定具を状態に合わせて適宜変えることで治療の通院の頻度が少なくなりますし、状態に合わせて固定具の変更を行わないまま放置してしまうと、感染のリスクや、骨がうまく癒合しない時があります。

出来る限り、生活に負担がかからないように処置・固定・経過観察を行っております。

また、マレットフィンガー骨折にかかわらず、骨の状態を観察するために、必要に応じてレントゲンで骨を撮影して、骨折の具合の確認や治療方針の説明等ができます。
当院では最新のエコー(超音波検査機)で検査することもできます。

レントゲンよりは、骨のみの具合を確認するには精度が落ちます(レントゲンは骨のみ映ります。エコーはその他脂肪や筋肉等も確認できます。)が、逆に、筋肉等の損傷も確認できますので、現状をお見せしながら治療することができます。
骨折は、初めが肝心です。受診するまでは、RICE処置(安静な体位をとる・冷やす・圧迫する・受傷部位を心臓よりも高くする)を心がけましょう。

また、クリニックや病院の受診・救急車を呼ぶか呼ばないのか迷った際には、下記2点の確認をお願いいたします。

  • 出血により意識がない
  • 骨折部位が全く動かない・感覚がない

この場合には救急車も考えましょう。

当院でも一度お電話でお問合せ頂ければ、当院で対応できない場合でも、その後の対応をお伝えいたします。

>>仕事、スポーツ、事故などで怪我をしてしまったら、整形外科を受診しましょう

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