【外側上顆炎(テニス肘)】 物理療法、塗布治療で、筋肉の緊張緩和

本日は外側上顆炎についてご説明したいと思います。
腕をいつもより沢山使ったり、同じ動きを何度もしたりした後に、肘の外側が痛くなったことありませんか?
外側上顆炎は別名テニス肘ともいわれ、聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

【外側上顆炎(テニス肘)】

肘の外側の骨には、手くびや指を伸ばす筋肉の腱が集中してついています。この骨と腱の結合部分がもろくなり、痛みが発生するのがテニス肘(上腕骨外側上顆炎)です。

1883年に、テニスのバックハンドストロークで肘の外側が痛くなる病気として報告された事から、テニス肘と呼ばれています。もちろん、テニスをする方だけでなく、重いものを持つ、タオルを絞るなどの動作でも痛みがでます。

本日は、テニスをやっていない方がテニス肘になり来院されました。
物をもったり、タオルを絞ったりといった動作で、肘の外側が痛くなるテニス肘。テニスプレイヤーに多いことから、この名がついていますが、テニス以外にも多くの原因があります。
手くびを起こす・強く手を握るなどの動作で、肘の外側が痛くなる病気です。

下記の方がなりやすいです。

  • 手首を多く使う
  • テニスをしている(特にバックハンド)
  • デスクワークである(特にマウスをよく使う)

今回来院された方は、デスクワークが多い方で、2か月ほど前から腕に違和感を感じ始め、3日程前から手首を動かすと激痛が走ってしまう方でした。

レントゲン・エコー検査を行い、骨には異常はなく、エコー検査で筋肉の炎症反応が診られたため、治療していくことになりました。

外側上顆炎やほかの腱の炎症はまずは安静指示です。ただ、安静・動かさないでくださいと言っても、その方にもお仕事があります。
筋肉の緊張を緩和するために、物理療法、塗布治療を行いました。

物理療法では、干渉波治療器を使用しました。干渉波治療器は深層の筋肉に作用し、血液の循環を良くし、筋肉の緊張をとります。
また、痛みは肘の近くにありますが、手首にも原因があるので、塗布薬を用いながら前腕全体のストレッチも行っていきます。

これを定期的に繰り返すことにより改善していきます。

また、日常生活の動作が主な原因になりますので、日常生活の制限(安静にするため)のためサポーターやテーピングをしていただくこともあります。

外側上顆炎(テニス肘)は放置してしまうと繰り返し起こってしまう腱鞘炎です。肘付近の痛みがあり、手首を良く使う人は要注意です。

>>腕に違和感や、痛みのある方は、1度整形外科での診療をお勧めします

| ニュース&ブログ一覧へもどる |