1か月前から耳の中が痛み、耳鼻科に行きましたが異常なく、何もしてもらえませんでした。ペインクリニックに行ったら耳の痛みも診てもらえますか?

まずは診察にてご相談を承ります。
耳の中が痛むので、耳鼻科に行ったのに、異常なし…なんて言われてしまったら、どうしていいか、分かりませんよね。
耳鼻科で診てもらい、異常がなく…となると、顔面神経麻痺、三叉神経痛、突発性難聴、などの可能性が考えられます。

三叉神経痛とは

  • 症状
    顔面の片側に起こる痛みです。
    「電気が走るような」、「顔を刺されるような」、「えぐられるような強烈な痛み」だとみなさん仰います。
    発作が始まる顔をゆがめてうずくまってしまいます。
    痛みが持続するのはほとんどが数秒から数十秒程度です。
    5分以上強い痛みがある場合や、疼痛がある場合には別の病気が原因となっている可能性があります。
    この神経痛の原因ははっきりしてませんが、脳から枝分かれしている三叉神経が周囲の血管に触れて痛みが誘発されるのではと考えられています。
  • 原因
    脳に原因があると考えらえている特発性三叉神経痛の事を指している場合が多いですが、症候性三叉神経痛、帯状疱疹後三叉神経痛などもあります。
    症候性三叉神経痛は主に血管によって三叉神経が圧迫され起こっているため、血管の位置修正やクッションの挿入によって消える場合もあります。
    帯状疱疹後三叉神経痛は帯状疱疹によって起こるもので、帯状疱疹の皮膚症状が治まってから強い痛みが出てくる場合もあります。
    また原因が1つでなく、複数が重なって三叉神経痛になることもあります。

ブロック注射での治療

ペインクリニックでは、三叉神経痛の痛みを起こしている神経の周りに薬を直接注入するブロック注射の治療をしております。
ブロック注射は三叉神経痛の痛みや炎症を抑えるだけでなく、興奮して過敏になっている神経を落ち着かせ、痛みが繰り返し起こる悪循環を断ち切ります。
薬物療法等を受けてもあまり効果を得られていない場合や、早く三叉神経の痛みを緩和したいという場合は、相談にいらしてください。
神経はダメージを受け続けると破壊されていく可能性がありますので、三叉神経痛の症状が現れたら早めの受診をおすすめします。

投薬治療

神経痛に効果のある抗てんかん薬の「カルバマゼピン」、神経障害性疼痛の治療薬「プレガバリン」などが用いられます。

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