肥満は糖尿病のリスクを高める要因の一つですが、それだけが原因ではありません。遺伝的な要因やインスリンの分泌能力、生活習慣など、様々な要因が組み合わさって糖尿病が発症します。
特に日本人はインスリンの分泌能力が欧米人に比べて低い傾向があるため、軽度の肥満でも糖尿病になりやすいと言われています。

血糖値をコントロールする「インスリン」って?
インスリンとは、膵臓から分泌されるホルモンで、血糖値を下げる働きを担っています。
食事によって上昇した血糖値を、細胞に取り込むことで正常な範囲に保ちます。糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。
日本人は糖尿病になりやすいって本当?
日本人は欧米人に比べてインスリンの分泌能力が低い傾向があるため、肥満でなくても糖尿病を発症しやすいです。糖尿病は遺伝的な影響も大きく、家族に糖尿病患者がいる場合、発症リスクが高まります。
食べ過ぎ、運動不足、ストレスなども糖尿病のリスクを高めます。

放っておくと危険!糖尿病の怖い合併症
血糖の濃度(血糖値)が高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気(糖尿病の慢性合併症)につながります。また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡(こんすい)などをおこすことがあります。
糖尿病を防ぐために今日からできること
私たちが糖尿病にならないためにできることを下記に書きます。
食事のコツで血糖値をコントロール

- バランスの取れた食事を心がけ、特に野菜を最初に食べゆっくりよく噛んで食べる腹八分目を意識する。
- 糖質、脂質、塩分の過剰摂取を控え、適度なカロリー摂取を心がける。
- 間食はヘルシーなものを選ぶ。
毎日のちょっとした運動がカギ

- 毎日30分程度の適度な運動を習慣にする。
- ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動に加え、筋力トレーニングも効果的。
- 日常生活の中で、階段を使う、歩く距離を増やすなど、できるだけ体を動かすようにする。
健康を守るための生活習慣

- ストレスをためないように、適度に発散する。
- 禁煙する。
- 定期的に健康診断を受け、早期発見・早期治療を心がける。
「糖尿病かも…」そんな方は、当院にご相談ください
本人は遺伝的にも肥満体型は、身体にあっていないので、糖尿病以外にも、関節の痛みや心疾患や悪性新生物の誘発のリスクが高まります。適度な運動と健康に即した食事の管理は必要でしょう。
適切な運動の指導をして欲しい!やどんな食事をすればよいかわからないという方は是非、当院をご利用ください。

この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。
【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任