甘いもの好きな人がなる病気」というイメージを持っている方がいるというお話をしましたが、これはあながち間違いではありません。
炭水化物・糖質
幼少期から発症する1型糖尿病や妊娠時の一時的な妊娠糖尿病を除く、2型糖尿病の場合、ほとんどのケースで「病気の原因に食事」があります。
実際に、練馬クリニックに来院される糖尿病の患者様を診ていると、
し好
- ご飯や麺類などの炭水化物が好き
- お菓子や果物が好き
- お酒や炭酸飲料、缶コーヒーをよく飲む
という方が多くいらっしゃいます。
これらの食品には炭水化物や糖質といった、急激に血糖値を上げる栄養素が含まれています。
食習慣の改善
すでに糖尿病になっている方はもちろん、糖尿病にならないように予防したい方もこうした食品は取りすぎないように注意しましょう。
今まで、ご飯をおかわりしていたのを1杯だけにしておく、糖質が少ないブランパンを食べるなど、ちょっとしたことでも改善につながります。
糖尿病の症状を軽減させ、血糖値のコントロールをするには薬の服用も必要ですが、それ以上に普段の食生活の改善が大切です。
ここではご自身でも簡単にできる糖尿病改善のための食生活改善法をご紹介します。
腹八分目を心がける
お腹いっぱい食べられるのは幸せなことですが、糖尿病対策を考えるうえでは腹八分目が重要です。
血糖値が上がりやすい状態でめいっぱい食べてしまうと、血糖値が正常域からオーバーしたり、血糖値が下がりにくくなります。
まだ、もう少し食べられるというぐらいで食事を切り上げることで、血糖値が上がりすぎないようになります。
ゆっくり噛んで食べる
糖尿病にかかっている方を見ていると、食べるのが早い方が多いように感じます。
早食いの習慣がついていると肥満になりやすいだけでなく、血糖値も上がりやすくなります。
そのため、ひと口20回を目安によく噛んで食べましょう。
また必要な量のインスリンが無理なく出せるように、食事では最低でも15分はかけて食べるようにしましょう。
家族や友人と楽しくゆっくり時間をかけて食べることで血糖値が上がりすぎるのも防げます。
野菜をたっぷり食べる
これは糖尿病の方にも、そうでない方にも言えるのが野菜をたっぷり食べることが大切ということです。
日本人は全体的に野菜の摂取量が少ない傾向にあります。
特にキャベツやレタス、小松菜、青梗菜、水菜などの葉物をどれぐらい食べていますか。
食事のはじめに葉物野菜をよく噛んで食べることで満腹中枢が働き、少ない食事量でも満腹が得られます。
食物繊維を含んだ野菜を食べてから、米や麺類、肉や魚などを食べることで血糖値も上がりにくくなります。
ただし、根菜類は糖質が高いものもありますので、食べすぎに注意が必要です。