薬剤の定期的な勉強会で知識習得

BIG TREEクリニックでは、理学療法士、看護師、運動指導士、医師等の多職種で技術を高め合う研鑽の時間を定期的に設けています。

先日行われた勉強会のテーマは持田製薬株式会社の骨粗鬆症治療剤「テリパラチドBS皮下注キット600μg」でした。
こちらは、骨形成を促すタイプのお薬で、骨芽細胞の働きを高めて新しい骨をつくることで骨密度を増やし、骨折を起こりにくくしてくれます。
1日1回24か月間にわたって、ご自宅で注射をしていただくお薬です。

骨粗鬆症とは、骨の量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
特に女性は、男性よりも骨粗鬆症のリスクが高いとされています。
なぜかといいますと、女性は閉経期を迎えると、卵巣からでる女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌量が急激に減少します。 
エストロゲンは骨の吸収を抑制する作用があり、これが欠乏すると骨粗鬆症を発症しやすくします。

特に骨折しやすい部位としては、股のつけ根(大腿骨近位部)、背中や腰(脊椎椎体)、手首(橈骨遠位端)、腕のつけ根(上腕骨近位部)が挙げられます。
厚生労働省発表の「平成28年国民生活基礎調査の概況」によると、要介護者等の介護が必要となった主な原因として、骨折・転倒が12.1%と高い割合となっています。
股のつけ根を骨折すると痛みによって歩行や立位も困難になってしまい、それをきっかけに寝たきりや要介護状態になってしまうこともあるのです。

このように骨粗鬆症の治療・予防は、健康寿命延伸にとても重要です。

こういった勉強会を通して、全スタッフの薬剤や治療への知識が自然と身につく仕組みをつくっています。
患者様に安心感を与えられる存在になれるよう日々研鑽しています。
患者様一人ひとりが健康でイキイキ過ごしていただけるように、役立てられる情報を習得できる環境であることも当法人の働き甲斐のひとつです。

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