疾患に対する理解を深めて頂くところから始まる、丁寧な生活習慣病診療

当院は薬に頼らない、必要最小限の投薬による、糖尿病の治療を目指しています

当院を受診し生活習慣病相談を実施した二型糖尿病の70歳女性の患者様がいます。
その方は、他院で糖尿病薬を一生飲み続けることになると診断を受けていました。
二型糖尿病の他、高血圧脂質異常症骨粗鬆症などにも罹患されていました。
食生活は偏食で好き嫌いが多く、味が濃いものを好んで食べており、特に間食にはお醤油煎餅を召し上がることが多かったのです。
この患者様に対して、まずは疾患に対しての理解というところからご説明を行い、1つずつできる所から始めていきました。

3つの問題点と改善策

  • タンパク質量の摂取が不足している
    肉魚を積極的に摂り、プロテインを摂取
  • 味の濃いもの好む、間食に醤油煎餅が多い
    間食のお煎餅を一枚にする
  • 骨粗しょう症がある
    乳製品などを取り入れる

年齢とともに全身の筋力が低下してしまうため、筋力のもととなるタンパク質を十分に摂取する必要があります。ところが、食事だけでは不足しがちなのがタンパク質。肉魚を積極的に摂り、プロテインを補足し摂取するよう説明しました。
肉魚の摂取量を1日60g以上を目安にしてもらい、可能であればプロテインの摂取をしていただくという形です。
患者様からはお肉を食べるように心がけている、以前より食べる量が増えた発言がみられました。

また、この方は醤油煎餅が好物であり、元より味の濃いものを好んで食べていましたが、高血圧が既往歴にありましたので、塩分摂取による身体の影響をしっかりとご説明しました。

また骨粗しょう症もあるということで、間食のお煎餅を一枚にしてみること、その分乳製品などを取り入れてみることを取り入れ、少しずつ食生活を変えていきます。

患者様は少しずつですが、食習慣が変わり病院で開かれる勉強会などにも積極的に参加されています。
無理に変えようとするのではなく、小さなことから始めていくことが大切です。
当院では生活習慣病に対して、食事運動投薬での治療を行っています。
運動指導士がマンツーマンで指導につき患者様の一生涯の健康をサポートしていきます。
栄養指導では患者様の食習慣をお聞きし、アプリを利用して毎日の食事をとってもらい相談の際に一緒に振り返りなど行います。患者様の負担なく、健康的な食生活が送れるように全力でサポートして参りますのでぜひお任せ下さい。

>>糖尿病でお悩みの方は、生活習慣病内科へどうぞ

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