脂質異常の方に対して食事指導

今日の診察「脂質異常の方に対して食事指導」

健康診断にて脂質異常の数値が出てしまい、受診をされた患者さまが来院されました。

脂質異常症の症状とは?

 脂質異常症は、それだけでは特に症状はありませんが、体中の血管の中で、静かに動脈硬化と呼ばれる変化が起こります。 動脈硬化が進行すると全身の動脈が硬くなり、次第に血管の内側が狭くなって血液が通りにくくなります。 心臓の血管が詰まった場合には急性心筋梗塞、脳の血管が詰まったときは脳梗塞になり、生命を脅かします。

脂質異常(高脂血症)と言われたら…

まず食事や運動を含んだライフスタイルの改善を行い、動脈硬化による病気を起こすリスクが高いときには薬物療法が追加されます。

  • 禁煙する
  • 食生活を見直す
  • 運動量を見直す
  • 適正体重に近づけると同時に内臓脂肪を減らす

脂質異常症 何が原因?

脂質異常症の発症には、過食、運動不足、肥満、喫煙、アルコールの飲みすぎ、ストレスなどが関係しているといわれています。 特に、お腹の中に脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」の方はLDLコレステロールや中性脂肪が多くなり、HDLコレステロールが少なくなりやすい傾向があります。

脂質異常症治療法 治療としては、食事療法・運動療法・薬物療法が中心となります。 とりわけ、中性脂肪(トリグリセライド)値が高い場合や、HDLコレステロール値が低い場合については、食事療法・運動療法である程度の改善が期待できます。 しかし、それで十分ではない場合には、薬物療法での治療となります

当院の治療としては…

・脂質異常症の運動強度、時間・頻度

 できるだけ毎日運動を行うことが理想的ですが、週3日以上で1週間の運動の合計が180分以上となるようにしましょう。 時間がとれない場合は、1日10分でも多く、歩く、階段を上り下りするなどの運動を心がけましょう。 内臓脂肪を 減らす場合は、1日60分以上の運動が推奨されます。ご自宅での運動のサポート、来院してもらっての運動指導を行っていきます。

当院はなるべくお薬に頼らない、お薬が1つでも減り、安全に生活できるサポートをしていきます。

・水分補給

また、水分補給も大切です。 水分が不足することで血液が流れにくくなり、血栓ができやすくなるので血中コレステロールの値が高く血液がドロドロの人は注意が必要です。 こまめに水分補給をしてサラサラな血液を維持しましょう。 冷たすぎる水は血液の温度を下げ、血管を収縮させるので避けましょう。

・食事指導

アプリを使って、日々の食事を写真に撮り、カロリー、タンパク質、脂質…等を計算し、患者さんにあった食事指導を行っていきます。また、体組成計で測定をし、筋肉量等もしっかりとみていきます。

・運動指導・食事指導・生活指導をしながら、定期的に採血や体組成計の測定をし、結果を見ながら長期にわたり、サポートしていきます。いつまでも、お薬に頼らない健康的な生活を心がけましょう!

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