頭痛がひどく、ペインクリニックで神経ブロック注射の治療を検討していますが、副作用はありますか?どんな注射がありますか?

神経ブロック注射は、十分に経験を積んだ麻酔科医が行いますので、重篤な副作用が起こることはごく稀です。

神経ブロック注射とは

神経ブロック注射では、神経からくる痛みを取り除くため、神経に麻酔をかける局所麻酔薬を使用します。
 局所麻酔薬に対するアレルギー反応として、発疹や動機、息切れ、むくみ、血圧の低下、などがごく稀にですが、起きることがあります。
基本的には副作用の少ない安全な薬剤です。

骨がボロボロになる?

その他に、神経ブロック注射によって、骨がボロボロにならないか、と言われることがありますが、そのようなことはありません。
変形性膝関節症の方に対して、ヒアルロン酸注射が普及する以前の昔に、炎症をおさえるためにステロイド注射を何度も行うような整形外科があり、そこから混同してブロック注射は、骨を脆くするというイメージを持たれる方がいるようです。
ステロイド注射は、繰り返し行うことで骨を脆くする作用があるので、骨を破壊して膝の痛みを悪化させてしまうことが昔はありました。
神経ブロック注射でもステロイド注射を使用することもありますが、骨を破壊するような使い方はしませんので、安心してください。

ブロック注射の種類


頭痛といっても症状や原因は様々ですが、頭痛の症状が強い方へのブロック注射の治療としては、星状神経節ブロック注射トリガーポイント注射などが挙げられます。


星状神経節ブロックとは、星状神経節という首の前にある交感神経に麻酔薬を注射し、神経の炎症をおさえ、血流をよくする注射です。
血流がよくなると、痛みやしびれが和らぎ、頭痛が改善するという仕組みです。


トリガーポイント注射とは、頭痛を起こすきっかけになっている神経の近くに注射します。
神経の近くに局所麻酔薬を注射して痛みの改善をします。

ブロック注射を打った後は、腕の痺れや血流が良くなることで目の充血などが起こりますが、時間の経過とともに元にもどります。そのため、一定時間は病院内で安静にしていただく必要があります。


頭痛が続くと睡眠が満足にとれなかったり、起きている時間も物事に集中できず、仕事も手につかないなど、日常生活に支障をきたします。
そこから精神的に追い詰められ、うつ病などの精神疾患を引き起こすこともあります。
早めに医師の診断を受けて、適切な治療を行いましょう。

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