数日前から全身が痛く、何科に行けば良いか分からないのですが、ペインクリニックで診てもらえばいいでしょうか?

痛みは体が発信している危険信号ですので、全身が痛いのであれば、我慢をせずに一度ペインクリニックを受診してみてください。

「ペイン」とは英語で「痛み」を意味します。
つまり、ペインクリニックとは痛みに対する総合診療科です。
症状や身体的所見から、痛みの原因を診断し、薬物療法だけでなく、ブロック注射をはじめ、リハビリテーションや認知行動療法などの様々な治療法で痛みの軽減や消失を目指します。

急性・慢性的な痛みについて

病院を受診する一番の理由が「痛み」だと思います。
多くの痛みは原因となる病態を治療し、改善とともに軽減・消失していきます。
このような痛みは急性痛として分類されています。
しかし、体からの警告としての役割を終えた痛みが様々な理由で長く存在すると、より強い痛みや新たな種類の痛みが加わり、器質的異常や身体機能の低下につながるだけでなく、精神的・身体的・社会的要因が複雑に関係しはじめ、最終的には生活の質(Quality of life:QOL)を低下させる状態となります。
これが慢性痛と言われる状態です。

痛みの悪循環と消失・軽減とは

本来の生活には必要のない「痛み」は生活に支障をきたします。

『痛みが発生する➡痛みが原因で体を安静にし、動かさなくなる➡体を動かさない状態が続いて筋力の低下や関節の固さにつながる➡さらに痛みが増長する』
というのが痛みの悪循環になります。

その悪循環をストップさせるには、

『痛みが発生する➡痛みの治療➡運動、リハビリを行う➡筋肉がつく➡体の柔軟性が高まる➡生活の質(QOL)が高くなる』
というようにペインクリニックでは、まず痛みをとることで痛みの悪循環をストップさせ、人間本来の機能を正常にし、改善に向かう治療を行っていきます。

ペインクリニックは体の痛みを取り、痛みを和らげる治療を行います。

治療に効果的な症状、病態は次の通りです。

  1. 手術後の痛み、手足の冷え、震え、しびれ
  2. 帯状疱疹(ヘルペス)、帯状疱疹後神経痛
  3. 頭痛や顔面痛 
     ➡片頭痛、三叉神経痛、後頭神経痛、筋緊張性頭痛、否定形顔面痛など
  4. 首、肩、腕などの上半身の痛みやしびれ、
     ➡腰椎症、ぎっくり腰(腰椎捻挫)、腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、変形性膝関節症など

上記のような症状がみられる場合、一度ペインクリニックを受診していただき、一日でも早く痛みを取り除き、充実した日常生活を実現していきましょう。

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