遅い時間の食事や、寝る直前に食べる習慣は太る原因になるほか、心身に悪影響を与える事が分かっています。
夜食のデメリット
➀太りやすくなる
夜はカロリーを消費する時間が少ないため、脂肪が体に蓄積されやすくなります。もともと22時頃を過ぎると、エネルギーを脂肪分として蓄えるためにBMAL1と呼ばれるタンパク質が増え、体は太りやすい状態になっています。BMAL1は、太陽が上ってから午後3時頃までは少なくなるため、食事は昼間にしっかり、夜に軽めに食べるのが良いです。
②睡眠の質が下がる
体が休息状態に入っているのに、眠りながらも消化のために胃腸が活動しなくてはならなくなるため、脳が十分にリラックスできずに深い睡眠に入れなくなってしまいます。また、胃腸の機能も日中に比べて低下しているため、消化不良を起こし目覚めた時に胃に不快感が残るなどします。
③肌にも悪影響
入眠後の3時間の深い眠りの時間帯に、胃腸が活動している状態にあると睡眠の質が低下し、成長ホルモンが十分に分泌されにくくなるので、肌のターンオーバーの速度は低下し、シワ・シミができたり、ハリ・ツヤがなくなったりという影響がでてきます。
夜食の食べる時のポイント
➀200kcal以内に抑える
高カロリーなものは消化に時間がかかり胃にも負担がかかってしまうだけでなく、太りやすくなってしまいます。
②よく噛んで食べる
消化しやすくなるほかにも、よく噛むことで満腹中枢が働いて満腹感を得られやすくなります。
③寝る2時間前には食べ終える
寝ている間は消化器官を休ませてあげる事が大事です。消化する時間を考え2時間前には食事を終えてゆっくりするようにしましょう。
食品を選ぼう
➀低糖質で高たんぱく
ゆで卵や納豆など。お腹に溜まって満足感も得やすいです。
②温かいもの
味噌汁やスープ、ホット豆乳など。内側から体を温めることで睡眠の質も良くなりますし。液体なので消化不良の心配もありません。逆に冷たい物は胃の温度を下げ消化力の低下につながり、胃もたれや下痢などを引き起こす原因にもなります。
③消化によい食品
・うどん
・お茶漬け
・白身魚
・大根、白菜、キャベツ など。
油を使わずに、茹でるなどの調理で食べると、更に良いです。
仕事で帰宅時間が遅くなったり、やむを得ず食事が遅くなってしまうなどの場合には、以上の事に気を付けて夜食をとるように心がけてみてください。
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この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。
【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任