「膝が痛い」と言う70代の母親ができる簡単な運動はありますか?

あります。膝の痛みは、加齢や運動不足、関節の変形などが原因で起こることが多く、適切な運動を行うことで症状を軽減することが可能です。

70代の膝の痛みは日常生活に大きな影響を与えることがあります。ここでは、自宅で簡単にできる膝の痛みに効果的な運動を紹介します。

ストレッチ

膝の周りの筋肉を柔軟に保つことは、痛みを軽減するために重要です。以下のストレッチを試してみてください。

太もも前面のストレッチ

  1. 立った状態で、片方の足を後ろに引き、かかとをお尻に近づけます。
  2. そのまま30秒間キープします。
  3. 反対側も同様に行います。

ふくらはぎのストレッチ  

  1.  壁に手をつき、片足を後ろに引きます。
  2.  後ろの足のかかとを床につけたまま、前の膝を曲げます。
  3.  30秒間キープし、反対側も行います。

筋力トレーニング

膝を支える筋肉を強化することで、膝への負担を軽減できます。以下の運動を取り入れてみましょう。

椅子に座ったままのレッグエクステンション

  1. 椅子に座り、背筋を伸ばします。
  2. 片方の足をまっすぐ前に伸ばし、数秒間キープします。
  3. ゆっくりと元の位置に戻し、反対側も行います。
  4. これを10回繰り返します。

スクワット

  1. 足を肩幅に開いて立ちます。
  2. ゆっくりとお尻を後ろに引きながら、膝を曲げていきます。
  3. 膝がつま先を越えないように注意しながら、できる範囲で下がります。
  4. その後、ゆっくりと元の位置に戻ります。
  5. これを5〜10回繰り返します。

有酸素運動

膝に負担をかけずに行える有酸素運動も、痛みの軽減に役立ちます。

ウォーキング 

  1. 自宅の中や庭で、ゆっくりとしたペースで歩きます。
  2. 10分程度から始め、徐々に時間を延ばしていきます。

水中運動

  1. 近くのプールが利用できる場合、水中での運動は膝に優しいです。
  2. 水中でのウォーキングや軽いストレッチを行うことで、関節への負担を軽減できます。
  3. バランス運動

バランスを保つことは、転倒防止にもつながります。以下の運動を試してみてください。

片足立ち

  1. 壁や椅子を支えにしながら、片足で立ちます。
  2. 30秒間キープし、反対側も行います。

つま先立ち

  1. 足を肩幅に開いて立ちます。
  2. ゆっくりとつま先立ちになり、数秒間キープします。
  3. ゆっくりと元の位置に戻ります。
  4. これを5〜10回繰り返します。

運動を始める時に注意すること

運動を始める前に、以下の点に注意してください。

医師の相談

膝の痛みがひどい場合や、運動を始める前に医師に相談することが重要です。特に、既往症がある場合は、専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。

無理をしない 

痛みを感じる場合は、無理をせずに運動を中止してください。徐々に運動量を増やしていくことが大切です。

定期的な運動

運動は継続することが重要です。毎日少しずつでも運動を取り入れることで、膝の痛みの軽減や体力の向上が期待できます。

まとめ

膝の痛みは高齢者にとって一般的な悩みですが、適切な運動を行うことで症状を軽減することが可能です。

自宅でできる簡単なストレッチや筋力トレーニング、有酸素運動を取り入れ、無理のない範囲で続けていくことが大切です。

高齢の方の膝の痛み、ご相談ください

当院では、痛みを取り除く手段として医師による注射、理学療法士によるリハビリ、管理栄養士による栄養指導を実施しております。

大事なことは、膝の痛みがどこで出しているのかを評価し、その方にあった対応をすることです。お悩みの方は、ご連絡ください。

この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。

【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任

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