ヒアルロン酸の治療は効果がありますか?

ヒアルロン酸の治療で肩や膝の痛みが和らぎます。
ヒアルロン酸の注射でも改善されますが、運動療法のリハビリを併用することでより効果的です。

当院でヒアルロン酸注射を用いて治療するものには「肩関節周囲炎」や「変形性膝関節症」があります。

肩関節周囲炎 

いわゆる四十肩、五十肩といわれるものです。60代、70代になってから初めてなる方も大勢います。

加齢による肩関節と周囲組織の靭帯、滑液包(滑液の入った袋で靭帯と骨の摩擦を和らげる役割)、上腕二頭筋の腱・腱鞘(筋と骨をつなぐ腱を包み腱を滑らかに動くよう支える組織)などの炎症のことで、痛みにより動きが制限されてしまいます。

変形性膝関節症

関節軟骨のコラーゲンが変成して削れ、それに応じて骨の変形や関節包の炎症が起き、関節全体が厚く硬くなる疾患です。
動かすと痛くこわばり、関節内に水がたまります。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸の特徴は粘性・弾性の性質を併せ持っていて衝撃吸収・低摩擦の役割があります。
身体でも作られていますが、加齢による生理現象でヒアルロン酸の量が減少します。

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸注射を関節内に行うことで低下した関節内の関節液の粘度を上げて、関節軟骨の摩擦を抑えます。
関節軟骨の摩擦が減るのでそれにより疼痛の軽減、軟骨保護効果があるので機能改善に有効です。

注射の間隔は1週間に1回のクールを数回、改善されてくれば間隔を開けて行います。

変形性膝関節症は痛いからと言って安静にすると変形や痛みが強まり関節が固まり曲がらなくなっていきます。
すると歩行も難しくなりADLも大きく下がってしまいます。

肩関節周囲炎も同様ですが痛いからと言って動かさないでいると、動きが制限された状態(拘縮)のまま周囲の組織が固まってしまいます。すると痛みが取れても以前より腕が上がらなくなってしまいます。

運動療法を行い筋肉を強くし関節を守り、動かすことで関節が固まるのを防ぎましょう。
とある実験でも運動をすると炎症を抑える遺伝子に刺激がいき、結果的に痛みや軟骨の破壊が抑制されることもわかってきています。

ヒアルロン酸注射で痛みが緩和されてもまた痛くなったら困るからと動かないでいると、再び痛みが出てしまいます。
ヒアルロン酸注射で痛みが和らいだら是非リハビリで運動療法を行い、痛くならないためにも筋力強化し関節を動かしましょう。

この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。

【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任

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