横向きの体勢で、腕を使いながら上半身を支えて起き上がるのが良し。
一旦、横向きの体勢になってから、肘や腕を使いながら上半身を支えて起き上がると、腰の負担を軽減させることができますので試してみてください。
よく足の反動を使って起きあがろうとする方がいますが、それは腰に大きな負荷がかかりますのでやめましょう。腰痛の悪化をさせないようにするため、腰に負担をかけないように意識して過ごすことが大切です。
朝起きたときに痛みが強くなる要因はいくつか考えられますが、寝返りが少なかったり、寝ている時の姿勢が悪かったりなど、睡眠時の状態が影響している可能性があります。
寝返りが少ないと同じ場所に負担が集中してしまい、筋肉が緊張して固くなってしまいます。その結果、腰痛を引き起こします。寝返りが打ちやすい環境できちんと就寝することが重要になります。
また、姿勢も大事なポイントになってきます。特にうつ伏せで寝る癖のある方は要注意です。背骨が反り過ぎてしまうことで腰の負担になり、痛みを生じている腰に余計に負担がかかりやすくなってしまいます。
その他、下記のような生活習慣がある方は腰痛を起こしやすくなります。
- デスクワークや車の運転など長時間同じ姿勢で過ごすことが多い
- 猫背や反り腰など姿勢がよくない
- 椅子に座るときに足を組むことが多い
- 重いものをもつことが多い
- 運動不足や腹筋が衰えているのを感じている
- 睡眠不足などストレスを抱えている
あてはまる場合は、生活習慣の見直しを心がけてください。無意識に行ってしまっていることは、改善するまでに時間はかかりますが、意識して少しずつ積み重ねていくことで習慣化できるようにすることが大切です。
また、就寝時の対策としては、寝返りの回数を増やすため、布団の温度をあげてみてください。そうすることで、冷たい場所を探して寝返りの回数増加が期待できます。また、寝具が身体に負担をかけている場合もありますので、マットレスや枕を見直してみるのもおすすめです。例えば、柔らかすぎるマットレスを使っていると体が沈み込んでしまい、寝返りがしづらくなってしまう可能性があります。今の寝具が自分に合っているか確かめてみましょう。その他、ストレッチや入浴などで循環を良くするのも効果的です。
しかし、痛みが強くなったり、足やお尻に痺れなどが出た場合は、そのままにせずに、速やかに医療機関に相談するようにしましょう。
対象になる診療内容
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この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。
【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任