50代の母親が椅子に座ったらいきなり腰がひどく痛いと言っています。これは何でしょうか。

ぎっくり腰の症状だと思われます。実は、ぎっくり腰」とは通称名です。正式な名称は「急性腰痛症」という病名になります。

ぎっくり腰の特徴

症状としては、重いものを持ち上げるなどした際に、いきなり“グキッ”という衝撃とともに強い痛みに襲われ、突然の衝撃と痛みで歩けなくなってしまいますぎっくり腰は、重いものを持ち上げるときになりやすいことはよく聞くかもしれませんが、そのような急な動作がきっかけとなり引き起こすことがほとんどです。あまりありませんが、何も動作をしていないのに発症する場合もありますが、根本的な原因は解明されていません。

日頃からデスクワークをしている方は、腰への負担が大きくなり始める昼から夕方にかけての時間帯に発症リスクが高いとされています。

ぎっくり腰を引き起こすきっかけ

そのほかにぎっくり腰を引き起こすきっかけは、下記のようば場合が考えられます。

  • 長時間同じ姿勢を続けた後、急に姿勢を変えたとき(特にずっと同じ姿勢でデスクワークするなど)
  • 普段やらない動作や姿勢をしたときなどあまり使わない筋肉を使ったとき
  • お風呂掃除や床掃除など中腰で動作を続けた後、姿勢を変えたとき
  • 気候の変化が激しいとき(季節の変わり目などで寒暖差が激しかったり、急に温暖な気候になったり寒くなったりなど)
  • 睡眠不足などの心理的・身体的ストレス

ただ単に「立ち上がろうとした時」、「急に姿勢を変えた時」、床に落ちた物を拾おうと「かがんだ時」、中には「くしゃみをした時」など、予期せぬ突拍子もないことで、ぎっくり腰になることもあるので注意が必要です。


急に予期しないタイミングで激痛に襲われると、パニックになってしまったり、どうして良いか分からずすごく驚くことと思います。
ぎっくり腰になった直後の注意点として、無理に動こうとはしないで下さい。なるべく楽な姿勢を見つけて、しばらくの間、そのまま安静にしておくことが必要です。気を付けたいのは、人に起こしてもらうことです。自分の意思で身体を動かして起きないと、思わぬところに力が入ることがあるのでご注意ください。

症状の経過としては、一般的に下記のように改善していきます。 
痛みが続くようであれば別の病気も考えられるので医療機関を受診しましょう。

発症直後・・・強い痛みに襲われます。
2~3日後・・・痛みがかなりやわらいでいきます。
1週間後・・・痛みが軽快していきます。
1か月以内・・・通常通りの生活に戻っていきます。

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