痛みでお一人で歩くことも難しいかと思いますので、ご家族やご友人にサポートいただきながら、お車やタクシー等を利用してご来院ください。
建物までお越しいただけましたら、車いすのお貸出しもサポートさせていただけますので、ご安心ください。
また、特に運動したり重たいものを持ったりなどの心当たりがなく原因がわからない場合、非常に不安なお気持ちでいらっしゃるかと思います。朝起きて腰痛が起きてしまった原因を考えてみましょう。
■朝の腰痛 主な原因
- 寝ているときの姿勢の問題
- 腰椎や椎間板に対する負荷
1.寝ているときの姿勢の問題
寝返りが少なく、長時間同じ姿勢の状態でいると身体の同じ部分に集中して体重(負荷)がかかることになります。そして、腰回りの血液の循環が悪くなり、乳酸などの疲労物質がたまり、筋肉が凝り固まることで腰に痛みが生じます。
また、普段うつ伏せに寝ている方は特に注意が必要です。背骨が反り返ってしまい、痛みが悪化してしまいます。
2.腰椎や椎間板に対する負荷
年齢と共に、椎間板がすり減ったり、腰椎が変形することで、同じ姿勢を続けると痛みが出てきます。特に、夜間は同じ姿勢を続けることになるので、朝起きたときに上半身を起こすだけで腰に激痛が走る方は多くいらっしゃいます。膝を丸める運動を5~10分行い、両手両足で上半身を起こして、ベッドから足を降ろして立ち上がる、という対処が有効です。
■朝腰痛にならないためにできること
- 身体に合った寝具に変えて、寝返りを打ちやすくする
- 度うつ伏せになってから、両腕で上半身を起こし、上肢と下肢を使って立ち上がる
- 膝を丸める運動をして腰に柔軟性を付けてから起き上がる
朝起きていきなり身体の不調を感じると、一日のスタートがなんだか重い気持ちで始まってしまいます。
もし上記項目のうち当てはまるものがあれば、今は症状がない方も、予防の観点から改善に向けて取り組んでいただくと良いでしょう。
また、歩けないほどの痛みではなく、我慢できるし、一時的なものだろうとそのまま放置してしまった経験がある方も多いのではないでしょうか?ですが、痛みをそのまま放置してしまうと、本格的に腰の痛みが強くなってしまうかもしれません。今は我慢できている方も、さらに悪化させないために違和感を感じ始めたタイミングで対策をしていくことをお勧めいたします。
この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。
【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任