一般的に湿布を貼っていて、良くならない痛みに関しては、医療機関 への受診をおすすめします。椎間板・腰椎関節の損傷の可能性もあります。
湿布の使い分けで痛みの減少や効果に差ができることがあります。今回は湿布の種類についてと、腰の痛みについてご説明します。
湿布について
日常生活の中で、急性腰痛(ぎっくり腰)・捻挫(ねんざ)・肩こり等に湿布を使う方は多いかと思います。
湿布には貼るとヒヤッと冷たい『冷湿布』と、温かい『温湿布』があります。何気なく使っている湿布ですが、その特徴を知ることで、より効果的な使用方法ができます。
冷湿布
筋肉痛やぎっくり腰・ねんざなど、急性の痛みの緩和に効果的。
主に、炎症・痛みの抑制を狙った湿布で、抗炎症効果や鎮痛効果などが得られます。
炎症がある・腫れている・熱を持っている時は、冷たい冷湿布が良いでしょう。
温湿布
肩こりや腰痛・神経痛など、慢性的な痛みに効果的。
主に、血行の改善を狙った湿布で、血液循環の改善および新陳代謝促進をもたらし、関節・筋肉の鎮痛効果が得られます。
患部をお風呂で温めたり、撫でたりさすった場合に気持ちが良い時は、温かい温湿布がよいでしょう。
注意すること
2週間腰の痛みが続いている場合は、下記の症状がないかを確認しましょう。
- 痛みで動きが取れない(眠れない・座れない等)
- どちらかの足にしびれがでている
単に腰が痛いと言っても、腰の中で起こっていることは様々です。
腰椎の関節や椎間板の損傷・筋肉の炎症・神経の炎症
など、ひとえに腰痛といっても痛みの場所や痛み方で症状や病名は様々です。
腰痛は長く放置してしまうと痛みを助長させたり、治りづらくなったりと再発のリスクがあります。
自宅で様子を見る場合、痛めた当日は炎症反応が強いことがあるため、対処方法としては下記3点を心がけましょう。
- 安静
- 湿布(冷湿布)
- 一番楽な姿勢
また、医療機関受診の目安として、下記の点に気をつけましょう。
- 3日経っても痛みが全く変わらない
- 動くたびに痛みがある
- 足にしびれがある
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この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。
【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任