帯状疱疹にかかり、皮膚の湿疹は治ったのですが、しびれが残っているように感じます。皮膚科に行ったらペインクリニックを受診するようにと言われましたが、どんな治療があるのか分からず少しこわいです。

帯状疱疹にてしびれが残っているとのことですので、発症から3ヶ月以内の急性期であれば「神経ブロック注射」という治療にてビリビリ・チクチク・刺すようなしびれや痛みは緩和されることが期待できます。
ですが、それを過ぎてしまうと「帯状疱疹後神経痛」という帯状疱疹による後遺症で、神経障害性疼痛治療薬の服や点滴による対処的な治療が中心となります。
時間の経過とともに状態も変わっていきますので、早めにペインクリニック専門外来を受診することをオススメします。

今回、帯状疱疹発症後に痺れが残ってしまい、さらに皮膚科では聞きなじみのないペインクリニックを紹介され、「聞いたことないな。少し怖いな。」「どんな治療をするところなのか?」と不安なお気持ちになられたことでしょう。ペインクリニックとは、痛みの治療に特化したクリニックです。より詳しくご説明させていただきますので、不安なお気持ちを少しでも解消された状態で治療に専念いただければと思います。

ペインクリニックとは

ペインクリニックとは、その名の通り「ペイン(pain)=痛み」を専門とするクリニックで、痛みの軽減を目的としています。 痛みは目に見えるものではないので、辛い思いをされた経験がある方も多いのではないでしょうか。そもそも、痛みは身体からの警告のサインです。いつも痛いからと言ってそのままにしていては、症状が悪化したり、さらに新しい痛みが発生したりすることがありますので、まずは相談に行きましょう。

どんな症状を診てもらえるのか

下記のような症状でお悩みではないでしょうか?

  • 首の痛み
  • 腕の痛み
  • 膝の痛み
  • 手術後の痛み

そのほかにも背中の痛み、手や足の痛み・しびれなど、様々な部位の痛みやしびれの診察、治療をおこなっています。重たいものを持つなどの心当たりの行動がなく突然痛みが出てお困りの方、長年抱えている痛みなど、お一人お一人によって痛みの背景が異なりますので、一度診察にてお話をお聞かせください。

治療方法

患者様によって運動の頻度や就寝時間など生活背景は異なりますので、症状やライフスタイルに合わせて治療方法などを一緒に考えていきます。
治療方法としては、お薬での治療神経ブロック注射リハビリテーションなどが挙げられます。

薬物療法

痛み止めの飲み薬や外用薬(軟膏などの塗り薬や貼り薬)などを症状に合わせて処方し、痛みの緩和を目指します。ロキソニンなどのNSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれる非ステロイド性抗炎症薬が使用されることが多いです。また、ビリビリする、ジンジンするといった電気が走るような痛み(神経痛)の場合は、リリカやタリージェといったお薬を処方します。ですが、めまいやふらつきなどの副作用があるため、医師の指示をしっかり守って服用しましょう。

神経ブロック注射

痛みのある神経の近くに針を進め、局所麻酔薬や治療薬を直接注入し、痛みを軽減させます。お注射後、麻酔が効いてしびれが出ますので、30分程度ベッドで安静にしていたきます。
神経ブロック注射 >>

理学療法(リハビリテーション)

お一人お一人の身体を評価し、ストレッチや筋肉強化を図っていきます。筋肉の緊張をほぐし、血流を改善することで痛みの原因物質を流して炎症を抑えていきます。また、ご自宅でできる簡単なストレッチの指導などをおこないます。

| よくあるご質問一覧へもどる |