速やかに医療機関を受診しましょう。
帯状疱疹は、早期治療することで後遺症が残る確率が下がります。治療をしなかった場合でも3週間程度で治ることもありますが、治療をしなかったり、遅れた場合は、高熱や頭痛を引き起こしたり、帯状疱疹後神経痛という後遺症が残る可能性があります。
帯状疱疹の治療法
まず、帯状疱疹の抗ウイルス薬や痛みを和らげるための鎮痛薬で治療をします。
ウイルスの増殖を抑えるため、発症から3日以内に飲み始めるのが良いとされています。
痛みが強い場合はペインクリニックなどで神経ブロック注射の治療を行います。
神経ブロックは神経の近くに局所麻酔薬を注入して、神経の伝達をブロックして痛みを緩和する治療です。
帯状疱疹後の過ごし方
日常生活では、ストレスなど免疫力の低下が原因となっているケースが多いため、安静にしましょう。
良質な睡眠を十分にとり、栄養もしっかりとるよう心がけて下さい。
お風呂で、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるのもストレス緩和や痛みを軽減するのに良いでしょう。
帯状疱疹の治療が遅れるとどうなるの?
帯状疱疹は、早期治療が肝心です。
帯状疱疹発症後数か月後でも痛みが残る場合があり、それを帯状疱疹後神経痛といいます。
帯状疱疹ウィルスによる皮膚のジュクジュクした湿疹が治まった後でも、損傷を受けた神経に沿ってピリピリ、チクチク、時には電気が走るような痛みが残ってしまう可能性があります。
50歳以上で帯状疱疹を発症した人のうち、60代の60%、70代の70%以上が帯状疱疹後神経痛に移行し、一生残る痛みとも言われ、年齢が高くなるにつれて罹りやすくなります。
帯状疱疹は、50歳を過ぎると発症が増え、80歳になるまでに日本人の約3人に1人が感染するといわれています。あまり知られていませんが、だれもが発症する可能性のある身近な病気です。
帯状疱疹の治療は早期に開始することが肝心ですので、違和感や痛みを伴う湿疹などがある場合は症状が軽くてもできるだけ早く専門医に相談するようにしましょう。