腰を痛めてしまったのでレントゲンを撮ってもらいたいです。料金はどのくらいになりますか?

X線検査などとも呼ぶことがありますが、レントゲンでは、骨や水分などは白く描写され、肺などの空気が多い場所は黒く写るという特徴があり、骨折や関節の変形、骨格の異常、石灰化の有無をみることができます。主に、体内の構造を視覚化するために使用され、特定の症状や病状がある場合に行われます。 まず、骨折や脱臼などの外傷が疑われる場合にレントゲン検査が必要です。これにより、損傷の程度や骨の状態を確認することができます。

◉レントゲン検査の費用の目安(初診料込み) ※保険適用3割負担の場合

  • 腰椎 4枚 ¥2460
  • 頚椎 6枚 ¥2690
  • 膝  2枚 ¥1810
  • 踵骨 2枚 ¥1810
  • 肩  2枚 ¥2010
  • 肋骨 2枚 ¥2010

※撮影枚数はあくまで参考枚数です。医師が診断のために必要に応じて撮影を行います。

レントゲンでは、靭帯や軟骨、筋肉、神経などは直接映りませんので、触診、エコー検査などを行い、総合的に診断していきます。 外傷による痛みや腫れがある場合は、レントゲンを撮ることで、骨の状態やケガの重症度を把握できます。医師に相談して、必要な検査を受けることをお勧めします。

◉レントゲンの利点とその他の検査について

レントゲン検査の利点としては、比較的迅速で簡便に行えることが挙げられます。検査自体は数分で終わり、結果も速やかに得られるため、患者にとって負担が少ないです。また、機器の設置が容易で、広く普及しているため、多くの医療機関で利用されています。
しかし、レントゲン検査には限界もあります。放射線を使用するため、妊娠中の女性や過去に多量の放射線を受けたことがある人には注意が必要です。

また、レントゲンは主に骨や立体的な構造を評価するのに適しており、内部の軟部組織や臓器の病変を詳しく見ることはできません。そのため、腫瘍や内臓疾患の疑いがある場合は、CTスキャンやMRIなどの他の診断方法が推奨されることがあります。

総じて、レントゲン検査は骨折や関節疾患の診断において非常に効果的ですが、それ単独では全ての問題を解決するわけではないため、医師は患者さまの状態に応じて適切な診断手法を選択し、検査の結果に基づいて、治療方針が決定され、患者さまの健康管理に寄与します。

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この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。

【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任

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