ペインクリニックはどういう疾患や病気でかかる診療科ですか?

ペインクリニックは、主に慢性的な痛みを管理・治療することを専門とする医療機関です。症状や身体所見から多角的に痛みの原因を診断し、薬物療法だけでなく神経ブロック注射を始めとする各種の治療法を駆使して痛みを軽減・消失させQOL(生活の質)を向上させます。

以下のような痛みにお困りの方はぜひご相談ください。

慢性的な痛みの種類

慢性腰痛

急性腰痛が数週間で改善しない場合、慢性腰痛と見られることがあります。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの疾患が原因であることが多いです。

神経痛

坐骨神経痛や肋間神経痛、帯状疱疹後神経痛など、神経に関連する痛みを治療します。

関節炎

関節の炎症や損傷により生じる痛みで、原因は変形性関節症やリウマチなど多様で、適切な治療が必要です。

偏頭痛

緊張型頭痛、群発など、様々なタイプの頭痛を対象とします。

筋肉痛

筋肉や筋膜の痛み(線維筋痛症など)もペインクリニックで治療されます。全身の筋肉に鈍い痛みが広がるのが特徴です。

がん性疼痛

がんの進行や治療に伴う痛みの管理もペインクリニックの重要な役割です。患者さまのQOL(生活の質)を向上させるため、痛みを効率的にコントロールします。

治療方法

  • 薬物療法
    鎮痛剤、抗炎症薬、神経障害性疼痛に対する薬剤など、患者さまの状態に合わせた薬を処方します。
  • 神経ブロック
    痛みの原因である特定の神経にブロック注射をすることで、痛みを軽減します。
  • 理学療法
    運動療法やマッサージ、ストレッチングなどで痛みを軽減し、身体機能を改善します。
  • リハビリテーション
    運動機能を回復し、日常生活における動作を改善することで痛みの原因の根本的な治療が行えます。

まとめ

ペインクリニックは、ただ痛みの改善をするのではなく、その人の生活の質を向上させることを目指しています。慢性的な痛みにお困りの方は、専門の医療を受けることが非常に重要です。

また、慢性疼痛や神経障害性疼痛の原因には生活習慣病(肥満、高血圧、糖尿病)が関わっている事も多く、その場合は生活習慣の改善(栄養管理や運動など)が痛みの軽減のために最も重要です。

つらい痛みには、痛みの専門科ペインクリニックがあります。
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当院では、医師、看護師、理学療法士、管理栄養士が在籍しており、チーム医療で多角的に患者様の痛みの原因にアプローチと改善をする事ができます。ぜひ一度ご相談ください。

この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。

【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任

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