体重と脂肪を落とす薬はあります。具体的には糖尿病の治療薬で下記の2種類です。
- GLP-1受容体作動薬(食欲減退)
- SGLT2阻害薬(血液中の糖を尿へ排泄)
しかし、薬には副作用があり、また、内服し続けないと効果は続きません。薬をやめた時のリバウンドも大きいので、まずはお薬に頼らず、生活習慣病を予防し健康な体を維持していきましょう。
生活習慣病とは?
生活習慣病とは日々の食習慣や運動習慣・休養・喫煙・飲酒などの生活習慣が深く関係しています。
しかし、これらの要因が糖尿病や高血圧などの病気に直接つながるわけではなく、生活習慣が複合的に組み合わさり生活習慣病が発症します。
生活習慣病の糖尿病や高血圧などが発症した初期の段階では、特に大きな自覚症状はありませんが、生活習慣病が長年持続すると、重篤な症状が生じるようになります。
糖尿病や高血圧などの基礎疾患だけでなく、長年持続すると動脈硬化を促進し、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす可能性があります。そういった疾患を予防していくためにも運動や、食事の改善、禁煙、お酒をひかえることが大切です。
生活習慣の見直しをしよう
まず食事療法としては、バランスのよい食事をすることが大切です。具体的には、からだに必要な3大栄養である炭水化物、たんぱく質、脂質のほか、ビタミン・ミネラルなどの栄養素を、カロリー・塩分・コレステロールに注意して、過不足なく食事の中で補給することです。
また、食生活と併せて運動を行うことはとても重要です。適度な運動を行うことで、血圧の低下、糖尿病の改善、脂質異常症の改善、肥満解消、ストレス解消の効果が期待でき、さらに動脈硬化や心臓病の予防にもなります。
週に3日程度、食後1時間以内を避け、夏場は涼しい時間帯を選んで、歩行や軽くジョギングをするだけでも効果的です。
生活習慣病は主に生活習慣が病気の一因となるため、食習慣や運動習慣・休養・喫煙・飲酒などの生活習慣を見直すことにより、疾病の発症・進行が予防できます。生活習慣病予防という認識を一人ひとりが持ち、早い段階から生活習慣を見直して予防を心がけ、発症を未然に防ぐ行動に結び付けていくことが大切です。
当院では医師・看護師・理学療法士・管理栄養士がチームになり、それぞれの患者様に合わせた食事療法と運動療法とで、生活習慣の根本から治療・改善をしていきます。
気兼ねなくいつでもご相談をしてください。