ペイン(Pain)=痛み です。痛みのクリニック、ということになります。神経ブロック注射・投薬を中心とした治療を行っています。
主として疼痛を主訴とする疾患、頭痛、腰痛、脊柱管狭窄症、頚部痛、頚肩腕痛、膝痛、五十肩、帯状疱疹、三叉神経痛など数多い痛みで受診されています。
神経ブロック注射とひとことで言っていますが、いろんな施術があります。
神経節ブロック注射
ペインクリニックでよく行われる神経節ブロック注射は下記の通りです。他に関節腔内注射も行います。
・硬膜外ブロック
・星状神経節ブロック
・肩甲上神経ブロック
・後頭神経ブロック
・神経根ブロック
硬膜外ブロックと星状神経節ブロックについて解説します。
硬膜外ブロック
痛みのある方を下にし、横向きになってエビのように背中を丸くして寝ます。部位によってはうつ伏せになることもあります。
注射にて硬膜外腔に局所麻酔薬を投与することにより、血行を良くして痛みを和らげる方法です。
注射後、最低30分ベッドで安静にしてもらいます。30分後、ご気分が悪くないか、注射後のしびれはないか、確認をしてからのお帰りとなります。
星状神経節ブロック
ベッドに仰向けに寝て頂きます。首の左右にある交感神経節に局所麻酔薬を注入し、一時的に交感神経を遮断し、副交感神経を優位にし、緊張を和らげる治療です。
注射後、最低20分ベッドで安静にしてもらいます。20分後、ご気分が悪くないか、注射後のしびれはないか、確認をしてからのお帰りとなります。
注射後に次のような症状が現れることがありますが、時間とともに戻ります。
・まぶたが重くなる
・目が充血する
・鼻がつまる
・声がかすれる:声が通常のように出るようになってから飲食してください。
・手がしびれる:しびれている方の手で物を持たないでください。※上記は時間と共に必ずもとの状態に戻ります
投薬治療
痛みのコントロールは経口薬も使用いたします。
・消炎鎮痛薬
・末梢神経障害性疼痛治療薬
・オピオイド鎮痛薬
消炎鎮痛薬
一般的に「痛み止め」と言われているものです。
当クリニックでは比較的に胃に優しいと言われるものを使用しています。
末梢神経障害性疼痛治療薬
NSAIDsが無効な難治性の疼痛に有効です。量を増やすことによって、鎮痛の程度を調節できるのもこの薬の特徴です。
抗炎症作用は有りませんので、急性期の炎症にはNSAIDsが第一選択です。
オピオイド鎮痛薬
神経系の司令塔の部分である脳や脊髄に作用して痛みを抑える薬です。
医療用麻薬とも呼ばれ、医療用に使用が許可されている麻薬です。
麻薬と聞くと心配になってしまう方もいるかもしれませんが、専門医が痛みに応じて処方いたします。安心してお任せください。