肥満外来では、医師や看護師、管理栄養士、理学療法士等の専門スタッフがチームとなり、患者様の普段の食生活を見直し、一人一人に合った食事療法を提案しています。
患者様の普段の生活を大切にしながら、体に無理のない生活習慣改善の治療を考えていきます。
糖尿病の場合だと、血液検査等で血糖値の管理を行いながら、血糖値を安定させていくための食事療法や、有酸素運動を取り入れた運動療法を行い、生活習慣の根本から治療・改善に努めていきます。
◎糖尿病とは?
糖尿病は血液中のブトウ糖(血糖)が高くなる病気です。ブドウ糖は、体の中のエネルギー源として、私たちの生命活動の維持に最も大切な栄養素の一つになります。しかし、これが何らかの理由で必要以上に増えてしまっている状況が糖尿病になります。
糖尿病の初期症状
- のどが渇く
- 急に体重が減少する
- だるい
- 疲れやすい
- 尿のにおいが気になる等
◎糖尿病の食事療法とは?
単にカロリー制限をするのではなくバランスよくキチンと栄養素を取ることが大切になります。
極端な減量は治療にはなりません。
肉体労働をされている方の理想的な1日必要カロリーは2200kcalになりますが、身長や活動強度によって必要カロリー量は変わってきます。
そのため自分に合った必要カロリーを摂取必要があります。
また、糖質も完全に取らないようにすると、腎機能の低下等のリスクが発生するといわれています。
全体のカロリーの40%くらいを炭水化物の摂取が推奨されています。
お菓子やフルーツ等も控えるのがベストですが、毎日我慢するのもストレスになります。
今日はおやつを食べたから、夕食は白ご飯を控えめにしたり、外食の日は次の日の朝食、昼食を少なめにしたりと、メリハリをつけて楽しんで食事が出来るように工夫をしていくことが重要になります。
◎糖尿病の運動療法とは?
散歩や水泳、自転車、ジョギングなどの軽い有酸素運動を20分以上の継続がよいとされています。
息が切れるような激しい運動よりも、軽く汗をかく程度の運動を進めています。
毎日行うことが大切になりますが、少なくとも週に3回は運動するようにしましょう。
日常的にできることとしては、移動は徒歩や階段の使用を増やし、家事も軽い運動になります。
運動療法に関しては、患者様の症状によって制限がある場合がありますので、主治医とよく相談して実践するようにしましょう。
特に、血糖コントロールがある場合、また、心疾患や合併症が併発している場合は、病状を悪化させる場合もあります。