腰痛と車の運転について。車の運転が多いと腰痛になりやすい原因と対策を教えてください。

腰痛がおこる原因

車の運転による腰痛は、車の運転席での長時間の座位、過度な腰の伸ばしや曲げ、振動や衝撃による腰部の負担などが原因とされております。

まず、車の運転席での長時間の座位により、腰部にかかる負担が増加し、筋肉や関節、神経などに強いストレスを与えます。
特に、腰の疲れや痛みは、長時間同じ姿勢でいることで筋肉の緊張が続き、血流が悪くなることによるものです。

また、車の運転時には過度な腰の伸ばしや曲げが必要になる場合があります。
例えば、クラッチペダルの操作や、車のコントロールを行うために腰を前後に動かすといったことが挙げられます。
このような動作が繰り返されることで、腰部に負担がかかり、痛みを引き起こす可能性があります。

また、車両の振動や衝撃も腰痛の原因となります。
車両の振動や衝撃は、腰部にダメージやストレスを与える可能性があり、時間が経過すると痛みが増すことがあります。

以上のように、車の運転で腰痛が酷くなる原因は複数存在します。
では腰痛が起こらないよう どのように対策をすべきでしょうか。

対策

車の運転で腰が痛くなった場合、以下のような対処法があります。

  1. 休憩を取る
    長時間の運転後は、車を停車させて休憩をとることが大切です。
    5分から10分程度体を休めるだけでも、腰部にかかる負担を軽減できます。

  2. ストレッチをする
    長時間の運転中には、時折ストレッチを行うことで筋肉の緊張をほぐし、腰部にかかる負担を緩和できます。
    適度な運動ができる場所に車を停めて、ストレッチをしましょう。

  3. 座席の調整をする
    運転中に適切な姿勢を保つためには、座席の角度や高さを調整することが必要となります。
    腰に負担をかけない姿勢を取るために、座席を適切に調整しましょう。

  4. クッションを使用する
    腰痛を軽減するために、専用のクッションを使用するのも効果的です。
    クッションを使うことで、腰への負荷を軽減することができます。

  5. ブロック注射などの治療を受ける
    腰痛が長く続く場合は、整形外科ペインクリニックなどの専門家の診断をおすすめ致します。
    ブロック注射を受けることにより改善することも多いですが、運動療法やリハビリを継続して行うことが根本的な改善につながります。

以上が、車の運転で腰が痛くなった場合の対処法になります。
健康維持のためにも、日頃から姿勢や運動に注意を払い、車の運転中も適切な対策を行うことが大切です。

この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。

【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任

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