頚椎すべり症と診断されました。加齢が原因なのでもう治らないと言われたのですが、痛いときはどうすれば良いですか?

まずは専門医に相談しましょう。
根本的な治療は難しいかもしれませんが、痛みの軽減などなら、ペインクリニックを訪れてみてはいかがでしょうか?

投薬治療、ブロック注射治療、装具など、痛みの治療なら、相談に乗ってくれると思います。

頚椎すべり症とは

頚椎すべり症の症状は、首の痛みや肩こりだけではなく、圧迫される神経の障害によって、手足の症状が出現します。
初期症状としてはまず腰痛と下肢の痛みが出現することが多いです。

それに加えて上肢の症状としては腕や指のしびれ、指の動きがぎこちなくなり、ボタンがうまく止められなくなったり、字が書きづらくなったりといった症状があります。

下肢の症状としては、歩くときのふらつき、間欠性跛行といって、おしりと、ふともも、ふくらはぎなど下肢を中心に痛みや痺れが出ることもあります。

また、しびれや感覚障害が出ることもあります。

治療・保存療法

首の痛みや肩こりが主な症状であれば温熱療法、マッサージ、電気治療、鍼灸治療が行われ、一部の施設では牽引療法が行われます。

さらに消炎鎮痛剤や、ブロック注射などで痛み、しびれなどの軽減を図ります。
さらにリハビリにてストレッチや腰まわりの筋力訓練などを行うことも有効とされています。
痛みとうまく付き合っていけるのであれば、保存治療を継続します。

しかし痛みや、しびれが、ひどくなり生活の質の低下があった場合は手術療法が検討されます。
特に首や肩こりの症状が重く手足の症状が出現している場合は、症状の悪化を来す可能性もあるため、早めの専門的加療が望まれます。
痛みやしびれが激烈であったり、足が動かなくなったり、麻痺が出現している場合などは手術療法が検討されます。

やってはいけないこと

スマホを見過ぎていませんか?
首を10度下に傾けると頸椎にかかる負担が2倍になると言われています。
スマホに限らず、デスクワークでパソコンを見てる時間が多い方、時間を決めて、休憩を取るようにしましょう。

ゆっくり円を描くように首を回してみるのもいいかもしれません。痛い時は、無理をしないようにしましょう。

また、お風呂はぬるめのお湯で(38度~40度)、ゆっくり入りましょう。
ぬるめのお風呂は副交感神経を刺激し、血行を良くします。
熱いお風呂(42度以上)は交感神経を刺激し、血行不良を起こす可能性があるため控えましょう。その場合は症状を悪化させる可能性があります。

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