ダイエットのリスクってありますか?

極端な食事制限(摂取エネルギーが消費エネルギーよりもかなり少なく栄養不足が続いてしまうような制限)をするダイエットには様々な身体への影響が出てくるリスクがあります。

筋力低下・基礎代謝量低下・骨への影響・貧血傾向・低血糖・免疫力低下・ホルモンのアンバランス

筋力低下

極端なな食事制限(水分のみの断食など)をしてしまうと筋肉の元となる蛋白質が不足し栄養不足となります。今ある筋肉量も減少し、ちょっとしたことでも疲れやすく疲労が貯まりやすい身体になってしまいます。

基礎代謝量低下

栄養不足で体内の筋肉量が減ってしまうことで、同時に基礎代謝量も減少してしまいます。基礎代謝量が減少してしまうと有酸素運動を行っても燃焼しにくい体質になってしまいます。せっかくのダイエットも栄養不足で燃焼しにくい体質になると、のちのちリバウンドしやすくなってしまいます。

骨への影響

急激な体重減少は高齢になった時に骨粗鬆症を患いやすくなります。女性は特に男性よりもホルモンの関係で骨粗鬆症になりやすいです。閉経後は骨密度の減少が急速に進みます。また急激な体重減少は女性ホルモンの分泌低下にも繋がります。女性ホルモンのエストロゲンの働きには破骨細胞の働きを抑制する作用がありますが、エストロゲンが減少してしまうことで破骨細胞が優位となり骨密度が減ってしまいます。

貧血傾向

食事制限による栄養不足で体内の鉄分が減ると貧血になります。貧血により身体にも酸素が行き渡りにくくなり、目眩、立ちくらみ、頭痛などの原因にもなります。

低血糖

食事制限で栄養不足になりそのままの状態で運動を行うと低血糖になることがあります。低血糖になると集中力の低下や倦怠感、目眩、頭痛などの症状が出ます。無理なダイエットを続けてしまい低血糖の状態が更に進むと、失神や意識不明と重篤な症状が現れる可能性があります。

免疫力低下

極端な食事制限で栄養不足になると体内のビタミンやミネラルなども不足し、体内の免疫力も落ちてしまいます。ビタミンA・C・D・E・亜鉛などビタミン、ミネラルは体内の免疫システムを保つため必要不可欠な栄養素です。不足すると体調を崩しやすくなるだけでなく、症状も長引いてしまったり重症化しやすい体質になります。

ホルモンのアンバランス

栄養不足になると特に女性はエストロゲンなどの女性ホルモン分泌量が減少し、ホルモンバランスが崩れやすくなります。その影響で月経不順や無月経、不妊症などの原因にもなります。またホルモンの崩れで肌荒れなどを起こします。


これから夏にむけてダイエットをする方もいるでしょう。身体に無理なくしっかり食事をバランスよく摂りながら身体を動かし健康的にダイエットしましょう。

まとめ

健康的にダイエットをする方法

健康的にダイエットをするには、無理なく続けられる食事と運動のバランスが大切になります。まず、食事は栄養バランスを意識しタンパク質(鶏肉、魚、大豆など)を摂取しながら、野菜や食物繊維を多く含む食品(ブロッコリー、きのこ、海藻など)を取り入れましょう。白米やパンは玄米や全粒粉に置き換えると血糖値の急上昇を防げます。また、朝食後から昼食までにかけての間食などはナッツやヨーグルトにすると満腹感があります。運動は無理なく続けられるウォーキングやストレッチから始め、慣れてきたら筋トレや有酸素運動を組み合わせると効果的です。また、睡眠をちゃんと確保して、水分をこまめに摂取することで代謝を促進できます。短時間で痩せようとするのではなく、しっかりと食事やトレーニングなどを意識して無理のないダイエットを心がけましょう。

この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。

【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任

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