足の不自由な老親がいます。訪問看護を受けるにはどんな手続きが必要ですか?どのようなサービスを受けられますか?

訪問看護を利用するには、まず介護保険のサービスを受けるための手続きが必要です。
おもな手続きとして
①介護認定を受けること
②ケアプランを作成する

2つの手続きがあげられます。

①介護認定を受けるには

お住まいである市区町村の役所の窓口へ行き介護保険の申請をします。申請することによって市区町村の介護認定審査会がご自宅までお伺いし、認定調査が行われます。

認定調査により要介護または要支援の認定がおりた場合、介護保険サービスを受けることができる状態になります。認定に要する期間は申請から原則30日以内です。

②ケアプランの作成

介護サービス利用希望者が介護認定を受けて認定がおりると専門のケアマネージャーが利用希望者の心身の状況や、利用者・家族の希望などを考慮した上でケアプランの原案を作成します。
サービスを行う事業者や家族が集まって行われるサービス担当者会議を経て、ケアプランが決定されます。

サービスはこのケアプラン(介護サービス計画)に沿って提供されます。

★認定がおりる前でも介護サービスを受けることはできます★

原則として介護認定を受けた後でなければ介護サービスを利用することはできません。しかしサービスを受ける必要があるにも関わらず認定を受けるまでの間に相応の時間を要する場合、介護認定の申請を行った段階で介護サービスの利用が認められています。

しかし後に要介護・要支援認定を受けることができなかった場合、サービスにかかった費用が全額自己負担になりますので注意が必要です。

訪問看護でのサービス

訪問看護は医師の指示を受けた看護師が行うサービスです。業務内容としては血圧測定や体温測定などによる状態の観察、食事や入浴・排泄など日常生活のケア、服薬管理の支援や指導、リハビリテーション、家族への指導や相談対応、清拭や洗髪・爪切りなど清潔ケア、注射点滴や創傷・褥瘡処置など医療処置などが挙げられます。

介護保険はデイサービス、デイケア、ショートステイなどの通所介護事業所や居宅介護支援サービスの他にも、車椅子やベッド、歩行器などのレンタルや購入、スロープや手すりの設置など福祉用具の利用もできます。早めに介護保険を申請しておくといざというときに安心です。

当院でも訪問看護の他にも在宅診療や訪問リハビリ、訪問栄養を利用できます。
なかなかクリニックに来院するのが困難になってしまったが自宅でリハビリしたい方、活動量が減って意欲が落ちてしまいフレイル状態にある方などご相談下さい。

保谷駅1分!BIG TREE. 練馬クリニック

この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。

【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任

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