水をたくさん飲むと痩せるって本当?ダイエットに効果的な水を飲むタイミングが知りたいです。

水をたくさん飲めば直接痩せるわけではありません。

水分摂取は代謝の活性化や老廃物の排出など、間接的にダイエットをサポートする働きがあります。水を十分にとることで、脂肪燃焼や腸内環境の改善にもつながるため、痩せやすい体づくりをすることができます。

脂肪燃焼には水が必要不可欠!体のために知っておきたいこと

人体の水分量は約60%〜70%であることを示すグラフ

水不足で脂肪燃焼効率が下がる!

人間の体の約60%は水分でできており、水は栄養素の運搬、体温調節、老廃物の排出、代謝活動の促進など、生命維持に欠かせない働きをしています。水分が不足すると血液がドロドロになり、栄養素や酸素の供給が滞り、脂肪の燃焼効率も下がります。

肝臓が“脂肪代謝”に集中できない!?水不足の思わぬ悪影響

水分が不足すると腎臓の働きが低下し老廃物の排出がうまくいかなくなり、それを補うために肝臓が代謝機能の一部を担うようになります。本来脂肪を代謝する仕事が後回しになり、脂肪が燃えにくい状態になります。

逆に、腎疾患や心不全などの疾患がある場合は水分制限が必要なこともあるため、健康状態に合わせた水分摂取を行うことが必要になります。

1日にどのくらい水を飲めばいい?体重から簡単計算

水分摂取の目安としては、成人で1.5〜2.5リットル程度(体重×0.033=1日当たりの必要水分量L)が推奨されます。

水分の総摂取量のうち20%は食事から摂取できるといわれています。残りは飲み物で補わなければなりません。炭酸飲料やカフェイン(コーヒーや紅茶)、清涼飲料水(糖分を含むジュース)で摂取することは、ダイエット中の余分なエネルギーを摂取することに繋がるため、水分補給には水をのむことを推奨します。

水分補給をしっかり行いましょう

食前の一杯が効果的?水が空腹感を抑える!

水を飲むことで空腹感を抑える効果があります。喉の渇きと空腹は似た感覚で感じることがあり、水分を飲むことで過食を防ぐ効果が期待できます。特に食前に水を飲むことで、自然と食事量が抑えられ、結果的にエネルギーコントロールにもつながり、体重減少効果が期待できます。

食事前の水分補給が効果的です

また、体温より冷たい水を飲むと体は水を体温まで温めようとしてエネルギーを使うため、「熱産生(食事誘発性熱産生)」が起こり、代謝がわずかに上がるといわれています。これはあくまで補助的なもので、水を多く飲んだだけで劇的に痩せることはありません。

「水をたくさん飲めば痩せる」は誤解?正しい飲み方で痩せ体質

水をたくさん飲むことは、代謝や老廃物の排出、空腹のコントロールといった観点から、ダイエットを支える重要な要素ですが、「水を飲む=痩せる」ではなく、水を自分に適した必要量を上手に取り入れることで、痩せやすい体内環境を作ることがダイエットに繋がる水分の取り方となります。

ダイエットでお困りの方、ご相談ください

適切な量とタイミングで水を摂取しバランスの取れた栄養のある食事と組み合わせることで、ダイエット効果を最大限に引き出すことができます。

当院では、管理栄養士・理学療法士・看護師・医師とそれぞれの分野から多角的なアプローチを行なっております。その方に合わせたアプローチを目指して取り組んでおります。

この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。

【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任

| よくあるご質問一覧へもどる |