食事療法と運動療法があります。
軽度の高血圧であれば、上記のような生活習慣の改善のみで、薬物療法を必要としないこともあります。
薬が必要な場合でも、薬だけに頼るのではなく、生活習慣の見直しと並行して治療することがとても重要です。
結果的に薬を減らしたり、飲まなくても良いほど改善される場合もあります。
日本高血圧学会の高血圧診断基準では、下記のように定義づけられています。
診察室での収縮期血圧(最大血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(最小血圧)が90mmHg以上の場合を高血圧と診断します。
厚生労働省 e-ヘルスネット
また、自宅で測る家庭血圧と呼ばれる測定の場合は、診察室での血圧よりも5mmHg低い基準が用いられます。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-003.html#:~:text=
日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会(編)
高血圧治療ガイドライン2019.ライフサイエンス出版:東京,p18, 2019.
自宅での計測の基準値が5mmHg低いのは、自宅で測ったほうが病院で測るより緊張感がなくリラックスできるため、その分、血圧が低めに出るとされているからです。
一般的によく耳にされると思いますが、「上の血圧」・「下の血圧」とは何なのか?と疑問にお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、「上の血圧」とは、心臓が縮み、その力で勢いよく血液が全身に流れ出したときに、動脈の血管壁の内側にかかる血液の圧力のことを指します。最高血圧や収縮期血圧とも呼ばれ、この収縮期に、血圧は最も高くなり、「上の血圧」と呼ばれます。
一方で、「下の血圧」とは、逆に心臓が広がったときの、血流が緩やかになったときの動脈の血管壁の内側にかかる圧力のことを指します。最低血圧や拡張期血圧とも呼ばれます。拡張期は最も血圧が下がります。
日本人の高血圧の最大の原因とされているのは、塩分のとりすぎです。若い男性から中年の男性では、肥満による高血圧も多くいます。その他、過度な飲酒やストレス・運動不足も高血圧の原因となります。
運動療法では、 腎臓の働きが活発になり、体にナトリウム量が貯まりやすくなってしまっている状態が改善され、余分な塩分と水分を尿として排出してくれます。それによって血圧が下がります。 また、運動不足によって、血行不良になってしまうと、全身に血液を運ぶために、より高い圧がかかり、高血圧を引き起こしますので、血流をよくするためにも、運動不足解消は大切です。
ま食事療法では、減塩が一番大切です。また、適正な体重を保つための適度なカロリーのコントロールや飲酒・コレステロールの高い食品・飽和脂肪酸の接種を控えること、野菜や魚を積極的に摂取するなどがポイントになってきます。
その他にも日ごろから、十分な睡眠時間を確保することや上手にリフレッシュしてストレスを抱えないことも重要です。