運動の方法は大きく分けて2つです。
❶有酸素運動
ウォーキングやエアロビ、ジョギング、水泳(水中歩行)、サイクリング等長時間行うような運動の事をさします。
有酸素運動を行うことで、心肺機能が強化され、末梢の血液循環が改善し代謝が上昇しやすくなります。そのほか、エネルギー源の一つである中性脂肪の低下、悪玉コレステロール(LDL)の低下、善玉コレステロール(HDL)の上昇など、血液検査の数値改善、肥満改善効果が期待できます。
効果的な運動強度は軽く汗ばむ程度で、脈拍数が1分間に110~120程度が効果的とされています。
有酸素運動は毎日行うことができるのであれば、毎日20分~30分を目安に行うことが出来ると改善効果も目に見えやすいと思います。
毎日の実施が難しい際は、週に2~3日程度を目標に行ってみましょう。
❷無酸素運動
短距離走やバーベル等を使用した筋肉トレーニング等短時間に強い力を発揮する運動のことです。無酸素運動では主に筋力と基礎代謝を向上させる事ができます。
体脂肪燃焼や循環器機能の向上には有酸素運動が効果的ですが、中~高強度の無酸素運動を週3日以上習慣的に行うことで、脂肪燃焼や循環器機能の向上が期待できます。
生活習慣病の改善においては、有酸素運動を無酸素運動を併せて実施していただくことをお勧めします。
有酸素運動は酸素を筋肉に取り込みながら脂肪燃焼に効果的な運動です。
無酸素運動は、直接脂肪燃焼に効果的とは言えませんが、無酸素運動を行うことで筋肉が発達し、脂肪を燃焼出来る場所を増やせる為、効率的に生活習慣病の改善を行えると言えます。
しかし、無酸素運動後は心拍や血圧が急上昇しやすく心臓発作等のリスクが上昇します。
特に高齢者や高血圧の方はいきなり高強度の無酸素運動から始めるよりも、低強度の運動から徐々に強度をあげていくことが推奨されています。
有酸素運動、無酸素運動を行う際、どちらの場合も推奨されるものが一緒にストレッチを行うということです。
ストレッチを行うことで、身体が温まり怪我のリスクを下げたり、運動を行った際筋肉の損傷を最小限に抑え、運動後の痛みを軽減することが出来ます。また、筋肉がしなやかに柔らかくなることで可動域が広がり運動の効果をあげることが出来ます。
生活習慣病改善の為にも、継続的に運動を行いましょう。