高血圧の状態が続くと、心臓や血管に負担がかかり、心疾患や脳卒中のリスクを増加させます。
動脈硬化や腎臓障害も引き起こし、健康な臓器機能を損なうリスクが高くなることがあげられます。
〇高血圧の状態が続くとどうなるのか?
血圧とは、心臓から血液を押し出すとき血管内にかかる圧力のことです。
送り出される血液量が多かったり、血管内が狭くなったりすると末端まで血液を送り出すために高い圧力を要します。この圧力が高くなっている状態を高血圧といいます。
血管内に高い圧力がかかる状態が続くと血管は柔軟性、しなやかさを失い、もろくなります。
血管内のいたみが大きくなっていくと、脳卒中や虚血性心疾患を引き起こす要因の一つでもある動脈硬化が進んでいきます。
また、腎臓も高血圧の影響を受けます。高血圧が長期間続くと、腎臓の機能が低下し、腎臓病のリスクが高まります。
また、高血圧は視力にも悪影響を及ぼすことがあり、網膜症などの眼の合併症を引き起こす可能性があります。
〇高血圧の原因は?
高血圧の原因は多岐にわたりますが、遺伝的要因や生活習慣が大きく関与していて、遺伝的な素因により、高血圧を発症リスクが高い傾向にあります。
一方、食事、運動不足、肥満、喫煙、過度のアルコール摂取などの生活習慣が高血圧のリスクを高める場合もあります。
〇高血圧の対処方法は?
高血圧の早期発見と適切な管理は、心血管疾患やその他の合併症のリスクを軽減するために不可欠になり、適切に血圧をコントロールし、脳卒中や心疾患リスクを下げていくことが重要になります。
この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。
【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任