肩の痛み(肩関節周囲炎)で夜中に何回も起きてしまいます。どんな治療がありますか?

肩関節周囲炎とは五十肩とも言われ、50歳代を中心にみられます
日常生活に支障が出るほどの痛みや、運動障害が現れることがあります。

加齢に伴い骨・軟骨・靱帯・腱など関節の組織に炎症が起こることによって痛みが生じると考えられていますが、五十肩の明らかな原因は分かっていません。そのほか、運動不足や寒さによって血液の循環が悪くなると、五十肩が発症しやすくなるとされています。

自然治癒の場合、急性期、慢性期、回復期、この3つの段階を経て、回復するまでには、通常約1年前後かかるといわれています。多くの場合は運動療法薬物療法などの保存療法によって改善することができます。

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肩関節周囲炎の治療

当院ではヒアルロン酸注射での治療・運動療法を行なっています。まずはヒアルロン酸注射についてご説明します。

ヒアルロン酸注射

人体の肩や膝、関節と関節の間には関節液があります。この関節液には2つの役割があり、1つは関節の動きをよくする潤滑油の働き、もう1つは骨同士の衝撃を和らげるクッション材としての作用があります。

上記2つの役割が欠損した際に、関節内にヒアルロン酸注射を行います。

ヒアルロン酸注射の際には、超音波検査機器(エコー)を用いて注射を行っています。超音波検査(エコー)を使うことで、皮膚・脂肪・筋肉・関節の位置が把握できより適切に注射針を関節に進めていくことができます。注射後には、ヒアルロン酸が関節全体に循環するために大きく肩を動かしてもらいます。一度で治るものではないので、間隔を空けながら何回か注射を行っていきます。

運動療法

肩関節周囲炎の治療では、運動療法が非常に重要になってきます。痛みによって動かさなかったことにより、筋肉の低下が起こり、肩の動きが低下します。運動(筋力トレーニング)を行うことで回復が早くなります。

肩関節受動術とは、一般的に言われる肩関節周囲炎の長年痛みや動き(可動域)に悩まされている方に用います。固まってしまった関節を麻酔をかけて痛みを緩和しながら肩関節を医師・理学療法士が多動的に動かしていく治療になります。

医師、理学療法士が多角的にアプローチし、患者様お一人お一人に合ったリハビリプログラムを作成し、痛みをとるだけではなく、痛みに伴う症状をやわらげ、予防のための身体づくりをサポートしています。

肩関節周囲炎でお悩みの方はぜひ当院にまでご相談をお願いします。

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