主な適応疾患としては下記があげられます。
- 帯状疱疹に関連する痛み➡帯状疱疹痛、帯状疱疹神経痛
- 頸、肩、腕の痛み➡頸椎椎間板ヘルニア、頸肩腕症候群、むち打ち症、変形性頸椎省、脊柱管狭窄症、肩関節周囲炎、四十肩、五十肩など
- 下肢や腰の痛み➡椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、筋筋膜性腰痛症、骨粗鬆症、脊椎分離症、すべり症、脊柱管狭窄症、圧迫骨折など
- 頭、顔痛み、痙攣➡三叉神経痛、片頭痛、緊張型頭痛など
帯状疱疹関連
帯状疱疹は水痘ウイルスによって皮膚の痛みや発疹などが起こります。
初めての感染は水疱瘡として発症するため治りますが、ウイルスは体内に残ります。
加齢や疲れなどで免疫力が低下するとウイルスが活発的になり帯状疱疹を発症します。
50歳以上の方は帯状疱疹ワクチンの接種対象であり、発症の予防や発症後の症状を軽減することが出来ます。
また、発症から一か月以内にブロック治療を行うことで帯状疱疹神経痛に移行するのを抑えることが出きます。
頚痛
背骨の骨と骨の間にある椎間板は年齢とともに弾力が失われていきます。椎間板の変性や神経の圧迫などにより痛みが生じます。
現在では、スマホ等の環境も原因の一つになっています。
・頸椎椎間板ヘルニア…椎間板の一部が出て神経を圧迫し、首や腕に痛みやしびれを起こします。主に神経ブロックを行います。
・四十肩、五十肩…関節の炎症で腕を上げるときに痛み、自由に動かせない状態です。治療方法は様々で症状に合わせて肩甲上ブロック、ハイドロリリースなどを行います。漢方治療を併用すると効果的です。
・頚椎症…加齢などにより頸椎の変化により神経を圧迫、刺激することで首から腕にかけて痛み、指にしびれが生じることがあります。鎮痛剤や、トリガーポイント注射、神経根ブロックなど症状に合わせて行います。
腰痛
腰痛は痛みの中でも多くの方が抱えている痛みになります。要因としては加齢や肥満などがあげられます。
・腰部脊柱管狭窄症…加齢などで神経の通り道である脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されて痛みやしびれが生じます。
・椎間板ヘルニア…背骨の骨と骨の間にある椎間板の一部が飛び出し、神経を圧迫することで、腰や臀部、下肢に痛みやしびれが生じます。主に硬膜外ブロックを行います。
・圧迫骨折…上下に力が加わり生じる背骨の骨折です。骨が弱くなる骨粗鬆症の高齢者に多く、転倒などにより起こることがあります。骨粗鬆症予防の注射や、骨折の固定術を行います。
・筋筋膜性腰痛症…運動などにより、筋膜や筋肉に負担が生じ、損傷や炎症をおこします。
痛みの治療はもちろん、炎症が生じている部分や部位を回復させていく目的もあります。
痛みが生じたら我慢するのではなく、早めに医師に相談することをお勧めします。
「痛い」「不快だ」と感じることがあれば、是非一度ペインクリニックをご来院ください。