ペインクリニックは注射専門で、薬の処方はしてもらえますか?いきなり注射するのは怖いです。

勿論可能です。
一度お薬のみで様子を見て、再度注射をご検討される方もいらっしゃるのでご安心ください。

ここからは、ペインクリニックで処方する主なお薬と効果をご紹介します。

処方薬について

①非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)
痛みを取るだけではなく炎症を鎮める目的にも使用します。
また、風邪を引いた際の熱を下げるお薬としても使用されます。
非ステロイド薬の剤形は、ほとんどが経口薬ですが、坐薬・湿布・塗り薬もあります。
坐薬は直腸から薬の成分が吸収されるため、即効性が高く、胃を通過しない為ステロイド薬の副作用である胃腸障害を防ぐことができます。
【注意点】
副作用として胃腸障害が発生しやすいお薬です。
食後に服用、もしくはクッキーや牛乳など軽く胃に物を入れた状態で服用して下さい。

②オピオイド鎮痛薬
痛みを強く抑える作用があり、前述の鎮痛薬でも効果がない場合や長期間痛みが続いている場合に使用します。
【注意点】
副作用として便秘が発生することがあります。オピオイドの副作用で発生する便秘を、オピオイド誘発性便秘症といいます。
オピオイド誘発性便秘症に対する改善薬も処方可能ですので、もし便秘が発生した場合はお気軽にお問い合わせください。

③神経障害性疼痛治療薬
神経痛のようなジンジン・ビリビリする痛みを鎮める薬です。
坐骨神経痛をきたす腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、帯状疱疹後の神経痛にも使用されています。

④その他:アセトアミノフェン等
解熱剤として使用されることの多いお薬です。
主に脳で痛みを感じる刺激を抑えるとされています。
比較的胃や腎臓への負担が少ない為、小児や高齢者に使用されることも多いお薬です。
アセトアミノフェンは痛みを取る効果は期待できますが、炎症を抑える効果はほとんどない為、炎症が高い場合は非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)が使用されます。

お薬を飲んでもなかなか良くならないという理由で、途中で辞めてしまう方がいらっしゃいますが、継続して服薬することで炎症が早く治る場合があります。
効かないからと途中でやめてしまうのではなく、一度医師にお薬の相談をして頂くことをお勧めします。
当院では痛みの治療から、再発しないような身体づくりをお手伝いしています。
どんな些細な事でもご相談ください。

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