ペインクリニックはどういう疾患や病気でかかる診療科ですか?

ペインクリニックは、主に慢性的な痛みを管理・治療することを専門とする医療機関です。

症状や身体所見から多角的に痛みの原因を診断し、薬物療法だけでなく神経ブロック注射を始めとする各種の治療法を駆使して痛みを軽減・消失させQOL(生活の質)を向上させます。

ペインクリニックで特に来院が多い症状

慢性腰痛 -まんせいようつう-

ペインクリニックでの腰痛に対して行う治療は神経ブロック注射が一般的です。

その他には、鎮痛剤などの薬物療法、ストレッチや運動療法などがあり、これらを組み合わせて治療を行なっています。専門医による診察や検査をしっかり行い個人の症状に合わせた適切な治療法を選ぶことが重要です。

痛みが続くことで筋肉が緊張し、血流が悪化してさらに痛みが増します。それらが原因で動けなくなり、筋力の低下や精神面の健康にも害を及ぼすことがあります。その悪循環を断つためにもブロック注射は効果的な治療方法です。

帯状疱疹 -たいじょうほうしん-

帯状疱疹の原因は水痘・帯状疱疹ウイルスによるもので、多くの人が子供の頃にかかる「水ぼうそう」と同じウイルスになります。

ですから、帯状疱疹にかかった人が、つぶれた水疱から流出するウイルスに直接触れるたりすることで、過去に水痘にかかったことがない人、特に免疫力が低下している人や妊婦、乳児に感染を引き起こす可能性があります。

乳児や妊婦は水ぼうそうが重症化するリスクが高く、妊娠中に発症した場合には、先天性水痘症候群の赤ちゃんが出生することがあります。特に赤ちゃんや妊婦との接触は避けるべきだとされています。

感染は通常、直接接触によるもので、患部が覆われている場合、感染リスクは低くなりますが、発疹や水疱がある間は、家族間でも接触に注意した方がよいでしょう。

生活習慣病 -せいかつしゅうかんびょう-

代表的な疾患は高血圧症、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などがあります。

生活習慣病の多くは、発病してもかなり進行するまで自覚症状がほとんど現れないという共通点があります。

そのため健康診断などで生活習慣病のリスクを指摘されたり、さらには検査結果が病気の診断基準に達するほどの異常値であっても、それを自覚しにくいものです。 気づかないうちに進行し、命に関わることもあります。

どの生活習慣病も日常生活の見直しによって、改善や予防をする事が出来ます。薬物療法もありますが、それ以前に普段の食事の見直し、適度な運動をし日常生活から生活習慣病にならないよう心がけることがとても大切です。

痛みに関してわからないことがあればご相談ください

上記は、特に来院される方で多い症状ですがその他にも神経痛、関節炎、筋肉痛などがあります。

痛みに関して分からないことがあれば一度、お問い合わせください。

この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。

【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任

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