インフルエンザ予防接種は受けた方がいいですか?

予防接種を受け、インフルエンザを予防することをお勧めします。

受けることにより重症化を防ぐことができます。

インフルエンザとはインフルエンザウイルスに感染することで起こる疾患です。
症状としては38度以上の高熱が出て全身の倦怠感、筋肉や関節の痛み、頭痛などです。それに併せて咳・喉の痛み・鼻水などの症状が出ます。

インフルエンザが悪化すると合併症を引き起こし場合によっては命を落としてしまうこともあります。
合併症には次のようなものがあります。

インフルエンザ脳症 

1~5歳くらいの乳幼児にみられる合併症です。
インフルエンザの影響で脳が浮腫んでしまいそれによって脳の圧が上がり、意識が朦朧としている、身体が痙攣してしまうという症状が出ます。

脳へのダメージにより身体的・知的障害やてんかんが残ることがあります。場合によっては死に至ることもあります。

肺炎

高齢者に一番多いのが肺炎です。
3~4日経っても解熱しない、呼吸が苦しい、咳や痰が出るなどの症状があると肺炎を疑います。

軽症であれば自宅で療養できますが、呼吸が苦しく酸素が必要となるようなら入院となります。肺炎が進行してしまうと呼吸器不全に陥ることもあり、人工呼吸の管理が必要となり命の危険があります。

副反応はあるの?

気になるインフルエンザ予防接種による副反応ですが、頻度が高い副反応は接種部位に赤みや腫れ、痛みを起こすことです。他に発熱や倦怠感などがあります。

稀にアレルギー反応を起こし蕁麻疹や発疹、掻痒感が出ることもあります。副反応は10~20%の可能性で出ますが2~3日で落ち着いてきます。

予防接種は重症化を防ぐもの

インフルエンザ予防接種を打ったからといい、100%絶対にインフルエンザにかからないということはありません。
あくまでも発症時の重症化を防ぐことが目的です。

「予防接種したのにインフルエンザにかかって、高熱でとても辛かった。予防接種全く効果がなかった」とおっしゃる方も中にはいます。
お辛かったかもしれませんが自宅療養で治るものは重症化ではなく、軽症から中等度です。
重症化とは全く飲食できなくなることや呼吸が苦しくなってしまうなど点滴やモニターの管理等入院加療が必要になるものをいいます。

インフルエンザにより入院される方や死亡率を減らすということが、重症化を防いでいることになっています。

当院では12月いっぱいまでインフルエンザ予防接種を行っています。インフルエンザ予防接種を受け是非重症化を防ぎましょう。

予防接種費用

インフルエンザ予防接種 1回 4,400円※満13歳以上の方を対象としております。

この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。

【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任

| よくあるご質問一覧へもどる |