肥満外来について。冬になると代謝が落ちると聞きました。代謝が上がる方法を教えてください。

代謝には基礎代謝と活動代謝の二種類ありますが、寒い冬には基礎代謝は上がりやすく、活動代謝は下がりやすくなりがちです。

この事を理解した上で、身体を冷やさない事、寒い季節でも運動を心がける事が代謝を上げるポイントになります!

基礎代謝と活動代謝

基礎代謝とは、生命を維持するために最低限必要なエネルギーのこと。

私たちはじっとしているときでも、心臓などの内臓や脳・神経のはたらきや、呼吸などを正常に保つためにエネルギーを必要とします。

冬の気温低下に伴い、体温調節をする為に熱が発生して、夏よりも基礎代謝が上がるのです。年齢・性別が同じでも、体格やホルモンバランス、季節によって代謝が変化します。

活動代謝とは、日常生活での動作、運動やトレーニングをしたりなど身体を動かすときに使われる消費エネルギーのこと。
活動する強度、頻度。時間によって個人差が分かりやすいものです。

そして、人間の一日の消費エネルギー内訳は、基礎代謝60%、活動代謝30%、食事誘導性体熱産生(食事のあと安静にしていても代謝量が増大する事)10%と言われています。

下では、日常生活で簡単にできる、それぞれの代謝を上げる方法を紹介します。

基礎代謝を上げるには、身体を冷やさない。体温が1℃上がれば代謝は約12%上がる。

①身体を冷やさない食べ物(唐辛子、生姜、根菜)や飲み物(白湯、ノンカフェイン茶)を採る
②もも上げやスクワットなど、適度な筋肉運動をする
③シャワーで済まさず、しっかり湯船に浸かる
④腹巻やレッグウォーマーで下半身やお腹、首や手首足首など体の末端や血流部分を温める

活動代謝をあげるには、日常生活の動作を少しだけ❝大げさ❞に。ながら運動も効果的。

①歩く時は両腕を振って大股で歩く
②階段を上る時は膝を高く上げる
③歯磨きをしながらつま先立ち
④座りながら踵の上げ下げ

夏よりも冬の方が食欲が増し、沢山食べるという人が多い傾向にあることや忘年会や新年会などの外食の機会も増えるため、エネルギーの摂取が増えた分、消費エネルギーを意識しないと太ってしまいます。
寒いから動きたくない、という気持ちから脱却しましょう!

当クリニックでは、生活習慣病予防のための食事指導など患者様の症状や日々の生活などを考えながら、医師や理学療法士、管理栄養士などがチーム医療で多角的・総合的に治療をしていきます。

保険適用の診療や、自由診療のダイエット注射(税込¥3500)も行っております。

詳細については、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。

【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任

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