ぎっくり腰で整形外科にかかりました。少し経過したら運動していきましょうと言われましたが、いつから始めたらいいのでしょうか

運動開始の時期の判断をするに当たり、点数評価で運動指導や治療期間を決めています。
運動を行っていくメリットは、筋肉の緊張を和らげる・筋力強化することで再発予防効果になる
痛みを和らげる等です。
運動にデメリットは、あまりないのですが、いくら運動が良いと言っても
発症してから3日程度は安静にした方がいいでしょう。

運動指導を行うにあたって、腰痛の状態を把握するための点数評価を元に簡単にご説明いたします。
下記の点数が45点中30点以上であれば運動を始めてもいい指標だとお考え下さい。

  1. 痛みの強さ
    【痛み無し5・4・3・2・1痛い】
  2. 身の回りのこと(洗顔や着替えなど)
    【全てできる5・4・3・2・1出来ない】
  3. 物を持ち上げる
    【出来る5・4・3・2・1出来ない】
  4. 歩行
    【出来る5・4・3・2・1出来ない】
  5. 座位
    【座る頃ができる5・4・3・2・1出来ない】
  6. 立位
    【立つことができる5・4・3・2・1出来ない】
  7. 睡眠
    【痛みなく睡眠できる5・4・3・2・1出来ない】
  8. 社会生活
    【痛みなく仕事ができる5・4・3・2・1出来ない】
  9. 乗り物での移動
    【痛みなく移動できる5・4・3・2・1出来ない】
    合計:●点/45点

あくまで、こちらは指標です。
仮に痛みが全くなくても、座っていることが困難であったり、物を持ち上げることができなかたり、症状は人によってそれぞれです。

急性の腰痛(ぎっくり腰)に対して、医師の検査や理学療法士による動きの確認をしてから運動をクリニック内で行います。
点数が良くてもジムやトレーニング施設で運動をいきなり行ってしまうと腰にかえって負担をかけてしまうことがありますので、
医療機関を受診されることをお勧めします。


また、運動もさまざまな種類があります。
当院でも腰痛の根本解決のための運動、まずはベッドの上でできるものや、マット使い腹筋やスクワット等、
症状やその人に合わせて、運動を提供しております。

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この記事は、BIG TREE. 練馬クリニックの院長、田部田 英之が
監修しています。

【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任

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